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子猫におっぱい、愛情いっぱい 雌犬が世話 沖縄

沖縄タイムス 5月22日(日)17時48分配信

 沖縄県の浦添市内にある自動車整備会社「丸亥オート」(仲村浩代表)には、失踪して居なくなってしまった母猫に代わり、自分のお乳を子猫2匹に与えている雌犬がいる。名前は社名にちなんで「まーるー」。子猫がお乳を求めると、ひょいと後ろ足を上げて自分の子どものように迎え入れる。優しく子猫をなめる姿は、まるで血のつながった親子そのものだ。
 子猫が生まれたのは約3週間前の4月29日。生みの親はもともと会社で飼っていた雌猫の「ちーびー」だが、今月17日の朝から行方が分からなくなってしまった。困った飼い主の仲村元美さん(57)が子猫に市販のミルクを与えていると、まーるーが近寄ってきて「おっぱい、こっちだよ」と言わんばかりに後ろ足を上げたという。
 仲村さんは「母乳が出てるかは分からないけど…親の愛情が必要なんじゃないかな」と、まーるーの母親っぷりに感心。まーるーは、必死に自分のお乳に吸い付く子猫2匹を包み込むように横になりながら、目を細めて静かに見守っている。
 飼い始めた頃は気付かなかったまーるーの乳首は徐々に大きくなっているといい、仲村さんは目を丸くしながら「本当の母親みたい」と驚きを隠せない様子。珍しい光景に、写真を撮って帰るお客さんも多いという。
 仲村さんがまーるーと出会ったのは約2年前。震えながら会社の前でたたずんでいるのを仲村さんが見つけた。
 「首輪をしていたからすぐに飼い主が見つかると思っていたんだけど…」
 周辺のスーパーなどに張り紙を貼って飼い主を捜したが3カ月たっても見つからず、仲村さんが引き取ることになった。
 最近では、子猫を守るためによそから来た野良猫を追い払う“肝っ玉母ちゃん”の風貌にもなってきた、まーるー。仲村さんは「犬と猫も共存できるんだね」と、動物の種を越えた親子愛に優しいまなざしを注いでいる。
動画はこちらから。https://youtu.be/CFm219AeQeQ

最終更新:5月23日(月)11時26分

沖縄タイムス