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絶好調のコナン映画……大人が見ても楽しいの?

dmenu映画 5月22日(日)20時0分配信

人気漫画『名探偵コナン』の劇場版アニメ第20弾『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(以下、『純黒の悪夢』)が4月16日に全国公開が開始され、公開3週目にして早くも史上初となる興行収入50億円を突破し、今も記録を伸ばし続けています。大人も子供も夢中になる劇場版『名探偵コナン』シリーズ。その魅力は一体どこにあるのでしょうか?

「30代でもやっぱり面白いよね」

『純黒の悪夢』についてTwitterで検索をかけると、

「アクションあり、笑いあり30代でもやっぱり面白いよね」
「今日、知人(男40代)が家族に内緒で有給をとった理由が、誰にも邪魔されずに映画名探偵コナンを観たいから」
「中年夫婦で名探偵コナンの映画見た←何か」
「コナン映画も20年なんだね~1作目から毎年映画館で観てるとそら歳とるわけ…」

というツイートがヒットし、どうやらコナンの映画=子供が見るものという認識は間違ったもののようです。「原作は『週刊少年サンデー』で連載」「主人公は、謎の組織によって子供の姿にされた少年探偵」という情報だけ聞くと、よく知らない人は、「どうせミステリといっても、子供向けの荒いトリックでしょう?」と誤解してしまうかもしれません。ですが原作が世の少年少女をトリコにしたのは、読者を子供と見くびることなく本格トリックを採用したから。氷を使ったアリバイ工作に指紋の偽装、密室殺人……。『名探偵コナン』を読んで“死後硬直”などの物騒な言葉を覚えたというちびっこも多いのではないでしょうか? なかには「それはさすがに無茶だろう!」とツッコみたくなるような破天荒なトリックもありますが、それでも読者を子供扱いしない作風は大人にも受け入れられて、いまや原作はコミックス累計1億5000万部.を超えるほどの大ベストセラーとなっています。

ミステリ&サスペンス&アクション&ロマンスの“全部盛り”

そんなヒット漫画『名探偵コナン』が劇場版になると一体どうなるかというと、とにかく舞台設定やら何やらがゴージャスに! 豪華客船が舞台になったり、歴史上の事件がストーリーに絡んだり、19世紀のイギリスに飛んだりと、劇場版らしく話のスケールが大きくなります。そして注目すべきは“爆発”。ほとんどの劇場版で爆発シーンがあり、さらにカーチェイスや銃撃戦と大迫力のシーンが満載。それに加えてコナンの正体である高校生探偵・工藤新一とヒロイン・毛利蘭の恋模様もあり、ミステリ&サスペンス&アクション&ロマンスが一度に味わえる“全部盛り”な作品となっています。週刊連載の原作だとミステリという性質上、それにひとつの事件をある程度コンパクトな長さで終えるために、どうしてもあまり壮大な冒険などは出来ず、人々の会話中心の大人しい構成になってしまいがちです。そのぶん劇場版では1年分の大暴れをさせているのかもしれません。また「自分の正体を知られないよう、隠れて愛する女性を守る」というコナンの姿には、ハードボイルドの雰囲気も感じられます。

上映中の『純黒の悪夢』は、コナンの宿命の敵である“黒ずくめの組織”との闘いを描いた物語。世界各国で発生する黒ずくめの組織による暗殺事件、謎の記憶喪失の女性、日本警察から盗まれた各国のスパイのリスト「ノックリスト」といった謎が絡み合い、すべてがつながる頂上決戦が始まる――。今回ミステリ要素は抑えめではあるものの、そのぶんアクションに力を入れており、登場人物たちがお互いを出し抜こうとする頭脳戦も楽しめます。

劇場版『名探偵コナン』を子供だけのものにしておくのはもったいない! 血沸き肉躍るスリリングな展開やアクションは、大人にも響くものがあるはずです。

(文/原田美紗@HEW)

最終更新:5月22日(日)20時0分

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