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上海株 強弱材料が入り混じるなか 小動きの展開か

ZUU online 5月23日(月)17時10分配信

■先週の中国株式市場

 上海株 下げ渋り 値ごろ感の買いが入り節目の2,800ポイントを維持

◆先週の概況

先週の中国株式市場は高安まちまちでした。上海総合指数が前週比0.1%安と続落した一方、ハンセン指数が0.7%反発しました。

値ごろ感から買いが先行した上海総合指数ですが、積極的な買い材料に乏しいなか、投資家心理も弱気に傾いており、17日から19日にかけて軟調な推移が続きました。ただ、20日に不良資産の証券化開始などを好感し上海総合指数が反発となり、結局週間で続落したもののほぼ横ばいで取引を終えています。

■香港ハンセン指数採用銘柄 週間騰落率ランキング

◆上昇

米国の6月利上げ観測などを背景に香港での預貸利ざや改善につながるとの見方に加え、商業銀行の不良資産の証券化開始との報道も好感され、銀行株が大幅に上昇しました。

なかでも、BOCホンコン (中銀香港・02388)が約4%上昇したほか、欧州の銀行最大手のエイチエスビーシー (HSBC・00005)も週間で3%値上がりしました。また、中国の石炭や鉄鋼産業の生産能力を1割削減する方針が好感され石炭のシェンホアエネルギー (神華能源・01088)が大きく買われました。

さらに、好決算となったインターネットサービスの大手のテンセント (騰訊控股・00700)が一時160香港ドル以上まで買われましたが、利益確定売りが出て結局週間で2%高に留まりました。

◆下落

会長が病気になったことが嫌気されCKHホールディング (長和・00001)が週間で2%超下落しました。また、4月の携帯の新規利用数の伸びが前月から鈍化した中国通信大手のチャイナユニコムホン (中国聯通・00762)も週間で4%超下げました。さらに、相次いだ投資判断の引き下げを受けて食品のティンイー (康師傅・00322)が週間で4%近く売られました。

■先週発表された主な経済指標

重要な経済指標発表は特にありませんでした。

■今後発表される主な経済指標

重要な経済指標発表は特にありません。

■マーケットビュー

◆上海株 強弱材料が入り混じるなか 小動きの展開か

先週の上海総合指数はほぼ横ばいながら5週続落となりました。週明けの上海総合指数は冴えない経済指標にもかかわらず値ごろ感から買いが優勢となり上昇してスタートしましたが、積極的な買い材料に乏しいなか17日から19日にかけて軟調に推移すると節目の2,800ポイントを割り込む場面もみられました。

しかし、2,800ポイントを割り込んだところで底堅さをみせた上海総合指数は、週末に不良資産の証券化開始などが好感され4日ぶりに反発しています。

先週のハンセン指数は4週ぶりに反発しました。先々週まで3週間で8%余り下落していたことから値ごろ感からの買いが入り上昇してスタートしたハンセン指数は、米国株高や原油価格の上昇なども追い風となり17日に節目の2万ポイントを回復しました。

しかし、18日に利益確定売りで大きく下落し2万ポイントを割り込むと、米国のタカ派的なFOMC議事要旨を受けてFRBによる6月の利上げが警戒され19日も続落となりました。週末に3日ぶりに反発したハンセン指数は結局、週間で0.7%上昇しています。

今週の上海総合指数は強弱材料が入り混じるなか小動きの展開が続きそうです。6月にMSCI新興国市場指数に採用される可能性から海外からの資金流入への期待が高まっているうえ、22日の人民日報の記事を受けて中国の中央企業や国有企業への改革期待も下支えとなりそうです。一方で5社の新規上場(IPO)が予定されていることや、投資家心理が依然として弱気に傾いていることなどが相場の重石となりそうです。

香港市場でハンセン指数は米国の早期利上げ懸念が燻るなか引き続き上値の重い展開となりそうです。こうしたなか24日の小売りのベレインターナショナル (百麗国際・01880)や26日のパソコン大手のレノボグループ (聯想集団・00992)、食品のティンイー (康師傅・00322)などの決算発表が注目されます。

林宇川(TonyLin)
マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部

最終更新:5月23日(月)17時10分

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