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小さなタックラー、古川聖人主将が牽引。U20日本代表メンバー決まる。

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 5月23日(月)18時39分配信

 昨年は『ビート ウエールズ』を掲げて大会に臨んだ。その意識の高さがサモア撃破を呼び、結果、日本ラグビーは『ワールドラグビーU20チャンピオンシップ』への残留を決めた。
 6月7日~25日にイングランドで開催される同チャンピオンシップの2016年大会に挑むU20日本代表のメンバーが5月23日に発表された。
 今季のチームが掲げるスローガンは『ビート レ・ブルー』。打倒・フランスだ。今大会では南アフリカ、フランス、アルゼンチンと同じ組に入って戦う日本は、トップ4入りは間違いないと前評判の高いフランス代表に照準を合わせる。6月7日の初戦で南アフリカに勝ち、6月15日のフランス戦で目標を達成すれば上位に進出し、来年も同チャンピオンシップで戦える。
「世界は日本が昨年のワールドカップで南アフリカに勝ったことを奇跡と思っている。今回の大会で強さを証明し、あれは奇跡じゃないんだと証明したい」
 チームを率いる中竹竜二ヘッドコーチはそう言って、結果を持ち帰ることを誓った。

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 FW=16人、BK=12人の28人が選ばれた今回のU20代表で主将に指名されたFL古川聖人(立命館大2年)も指揮官同様、必勝を口にした。
「負けていい試合はひとつもないと思っています」
 自身の性格を負けず嫌いと言う男は、小さな体躯(178cm、81kg)ながら、周囲から信頼される存在。低く、何度でもタックルする意識をチームで共有するために中竹ヘッドコーチが作った、「トリプルアクション」という言葉を具現化する。
「もともと自分は、タックルが好きなんです。足も遅いので、昔からボールを持って走るよりタックルに喜びを感じてきました。中竹さんや(東福岡)高校時代の藤田先生(藤田雄一郎監督)など、小さな僕を選んでくれた人たちに恩返しするためにも思い切りプレーしたいですね。チームとしても全員でトリプルアクションを実践し、(攻守とも)仕掛けていきたい」
 古川自身はアジアラグビーチャンピオンシップの日本代表の活動の中で日本のトッププレーヤーたちに学び、5月21日の韓国戦ではテストマッチにも出場。高いレベルを経験し、これまでより一段上のステージに進んだ。頭も肉体も充実した状態で、チームの先頭に立つつもりだ。

 昨年のU20日本代表は、パシフィック・チャレンジ(ジュニア・ジャパンで参加もU20の選手たち)、オセアニアU20チャンピオンシップに参加と、周到な準備を経て本大会に臨み結果を残した。しかし今年は、パシフィック・チャレンジにもオーバーエイジ選手を加えて参加し、準備段階での実戦はそれだけ。準備としては1年前と比べ足りないが、TIDキャンプ(U20世代の有望な人材発掘・育成プロジェクト)でミーティングを多く重ねることで、意思統一を図ってきた。
「ミーティングが多かったことで、選手間のコミュニケーションはすごく高まりました。そして、自分たちで考えるクセもついたし、能力も上がった。みんなでセイムページを見ることができるようなったし、そのためにどうすればいいか、分かるようになっています」
 古川主将は、チームの強みをそう話した。

 同代表は5月29日に日本を発ち、30日から現地でトレーニング。6月7日の南アフリカ戦までにU20スコットランド代表との合同練習などをおこなう。FWには昨年の大会でも活躍したNO8テビタ・タタフや、昨年度の花園を制した東海大仰星の主将で小さなタックラー、眞野泰地。BKには昨年も司令塔を務めた金井大雪、先のアジアラグビーチャンピオンシップでキャップホルダーとなった前田土芽など、個性ある選手が並ぶ。
 宗像サニックスブルース所属で、トップリーグから唯一選ばれた山田大生は、5月中旬におこなわれた同チームとの合同練習の際に力強いアタックを見せて当確。中竹ヘッドコーチは「他のメンバーに刺激を与えてくれるキャラもある」と期待を寄せる。
 帝京大でルーキーイヤーに大爆発したWTB竹山晃暉はシーズンを通して働いた疲れもあってコンディションが整わず、最終的には選ばれなかったが、泥臭さを最終選考時のセレクションポリシーの一部としたチームには粘りがありそうだ。マンチェスターから勝利のニュースを発信してくれることを祈ろう。


<ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2016 U20日本代表 遠征メンバー>

【FW 16名】
秋山大地(帝京大2年)、 井上遼(明治大2年)、 祝原涼介(明治大2年)、 金子惠一(中央大2年)、 齊藤剣(明治大2年)、 申賢志(帝京大2年)、 竹内嘉章(近畿大2年)、 田代頌介(明治大2年)、 テビタ・タタフ(東海大2年/ARC2016日本代表)、 土山勇樹(法政大2年)、 當眞琢(帝京大2年)、 藤田達成(帝京大2年)、 古川聖人(主将/立命館大2年/ARC2016日本代表)、 堀部直壮(同志社大1年)、 ファウルア・マキシ(天理大2年/ARC2016日本代表)、 眞野泰地(東海大1年)

【BK 12名】
金井大雪(法政大2年)、 齋藤直人(早稲田大1年)、 高野蓮(同志社大2年)、 中嶋大希(流通経済大3年/ARC2016日本代表)、 永富晨太郎(同志社大2年)、 前田土芽(筑波大2年/ARC2016日本代表)、 松尾将太郎(明治大2年)、 アタアタ・モエアキオラ(東海大2年/ARC2016日本代表)、 安田卓平(同志社大2年/ARC2016日本代表)、 山田大生(宗像サニックスブルース)、 山村知也(明治大1年)、 渡邊弐貴(明治大2年)

最終更新:5月23日(月)18時39分

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)