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【高校野球】夢の続きをもう1度― 佐賀北、2007年甲子園V腕が母校へ

Full-Count 5月23日(月)20時5分配信

夏の甲子園Vから9年、エースが戻ってきた佐賀北

 高校野球ファンなら、今から9年前の歴史的逆転劇を鮮明に覚えているだろう。2007年夏の甲子園決勝戦。県立の佐賀北(佐賀)が、名門・広陵(広島)を破り、初優勝した。

 8回裏までは0-4とビハインドだったが、押し出し四球で1点を返し、その後、逆転満塁弾で試合をひっくり返すという球史に残るゲームとなった。広陵のエースは広島で活躍する野村祐輔。捕手は巨人の小林誠司だった。2人はこの1試合の悔しさを忘れることなく、プロへの扉を開いた。

 この大会で佐賀北のエースだったのは、久保貴大投手(当時3年)。初戦の福井商から決勝の広陵戦まで再試合を含む7試合すべてに登板し、最後は優勝投手になった。

 久保さんはその後、筑波大学に進学し、首都大学リーグで登板。在籍中に、教員免許を取得した。社会人野球を経て、佐賀に戻った。大学院にも通い、昨年、教員採用試験に合格。高校野球の魅力にとりつかれた男は再び、母校に戻ってきた。

優勝以降、聖地での勝利がない佐賀北

 今年の4月。同校の教師になり、野球部の副部長に。選手の指導に汗を流している。佐賀北は2007年の全国制覇した後は、2012、2014年と夏の甲子園に出場も初戦敗退。あの決勝戦以来、聖地での勝利がない。

 優勝メンバーがその後、教育実習などで母校に戻り、野球部員にアドバイスを送ったことはあったが、今回はコーチの肩書きとして、それも当時のエースが戻ってきたことは伝説の継承に期待がかかる。勝ちきれないチームからの脱却へ。夢の続きが再び、見られるかもしれない。

 佐賀北にはあの時の優勝を見て、百崎敏克監督の下で野球をしたいと入学してくる部員も多い。指揮官にとっても当時の優勝を知る選手のカムバックは心強く、チーム力のアップにつながることを確信している。

 久保さんの復帰で、また県内の有望な中学選手が佐賀北に集まる期待もある。何よりも「最後まであきらめないこと」など、全国制覇経験者の技術面、メンタル面の指導は選手の大きな成長へつながる。今夏の佐賀北の戦いに注目が集まりそうだ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:5月23日(月)20時50分

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