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WEAVER 3年ぶりのアルバムツアーの裏側に密着。普段は見れないあんな姿も!?/ライブ密着レポート

エキサイトミュージック 5月24日(火)12時15分配信

 
■WEAVER/【WEAVER 11th TOUR 2016「Draw a Night Rainbow」】ライブ密着レポート(1/2)
2016.05.06(FRI)at NHKホール
(※画像13点)

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アルバム『Night Rainbow』を引っ提げての全国ツアー最終日に完全密着

先日、大盛況のうちに幕を閉じたWEAVERの3年ぶりのアルバム『Night Rainbow』を引っ提げての全国ツアー【WEAVER 11th TOUR 2016「Draw a Night Rainbow」】。今回、そのファイナルとなった5月6日(金)、東京 NHKホールでの公演に、エキサイトミュージックが密着取材をさせてもらった。アルバム発売時のインタビューの際にも、メンバーのこの作品に対する満足感と現在のバンドの充実ぶりが伺えていたし、ツアーが始まってから更新されていたSNSなどを見ていても、良いツアーができていることが伝わって来ていたので、どんな一日になるのか、とても楽しみにしながらNHKホールに向かった。



真面目で一生懸命で、本当に良い人たち

昼過ぎ。メンバーの杉本雄治(Piano & Vocal)、奥野翔太(Bass & Chorus)、河邉徹(Drum & Chorus)の3人が仲良くそろって会場入り。開演が19時からだったので、思ったよりも早い入り時間に驚いた。入口で今日一日密着させてもらうことを伝えると、「よろしくお願いします」と3人が礼儀正しくあいさつしてくれる。この日、このあと何度も思うことなのだが、「真面目で一生懸命で、本当に良い人たちだな~」という好印象から密着をスタートできた(笑)。ちなみに、当たり前だが私服の3人。ライブで着ている衣装をちょっとだけストリートでも合うようにトーンを抑えめにしたような、かつイメージを裏切らない程良くセンスの良い服装での登場。そんなところもWEAVERっぽい。

楽屋に荷物を置くと、すぐにツアースタッフへあいさつをし、ステージを確認しに行く3人。その後、スタッフと談笑したり、動きやすい服装に着替えたりしていたが、ふと楽屋付近をのぞくと、入りから数分もたたずに奥野がもうベースを弾いていた。いつの間に?というか、気付いたら弾いていたので、いつからなのかを見損なってしまったのだが(せっかく密着させていただいたのに……申し訳ないです)、実はこのあとも3人の前倒しの行動にしばしば密着できなくなっていることを先に謝っておきたい。



「アルバムという一つのカラーをライブ全編を通して伝えられる」

少したって、昼食を取るということで、その間に少しだけインタビューをさせてもらった。楽屋で一つの机を囲んで昼食を食べている3人のところにおじゃますると、すぐに席を空けてくれる。ここで「本当に良い人たちだな~」の早くも2回目(笑)。前公演のアンケートに目を通していたので、何となくそんなところからインタビューをスタートする。

――気になるコメントってありますか?

河邉:今回は演出のことを言ってくれている人が多いですね。レーザー使ったりもしているので。

奥野:視覚からも入ってくる演出を僕たちも意図的にやっていて、それをちゃんと受け取ってくれているんだなっていうのがわかりますね。やって良かったなって。

杉本:毎回、成長してるって言ってくれるので、それはすごくうれしいですね。

河邉:あと、初めて来る方も結構いらっしゃって。「期待を超えました」とか言ってくださる方もいて、それがまた僕たちの自信にもつながってツアーを回れてるなって思います。今回、今までで一番良いツアーをできている感覚があるんです。アルバムが3年ぶりだったのでアルバムツアーっていうのも久しぶりなんですけど、やっぱりバンドにとってアルバムツアーって楽しいんですよ。その想いをあらためてかみしめてます。アルバムという一つのカラーをライブ全編を通して伝えられるので、今回はすごく自信を持ってできていますね。

杉本:『Night Rainbow』というアルバムは、僕たちの中ではっきりとやりたいことが見えた作品だったので、ステージで見せたいカラーも今までよりはっきり見えるんですね。だからこそ、演出も含めて、チームとして、一つのものを見せられている気がしますね。ロンドン(留学)から帰って来てからは、自信を持ってライブができているとは言っていたんですけど、今回がその中でも一番、自信を持ってやれている感覚があります。それは、ロンドンから帰って来て自信はついていたけど、それをまだ曲として形にはできていなかったっていうのが大きくて。今回は、曲を演奏するだけで、余計なことを考えなくても自分たちのやりたいことが100%伝えられてるんじゃないかって思っています。

――このツアーでの面白かったエピソードってありますか?

河邉:(杉本の方を見て)いっぱいあるよな?

杉本:あり過ぎて……ネタの宝庫なんで(笑)。

河邉:たくさんある中でとっておきの!

杉本:じゃあ、近々で(笑)。この間の札幌(5月4日@札幌サンプラザホール)のライブ中に起きたことなんですけど、今回のツアーで初めて、ライブハウスとかだとよくやる、お客さんに一回しゃがんでもらって、「ここでジャンプ!」って言って一斉に跳ねてもらうことをやっているんですね。「Boys & Girls」の曲のイントロで、イントロ中にみんなに座ってもらうように説明して、「『1,2,3ジャンプ』で跳ぶよ! 行くよ!」って言いながら、カウントをするのを忘れてしまって(苦笑)。みんな座ったままでおどおどしながら「どうするの? 立っていいの?」みたいな感じになってしまうという珍事件を起こしました。結果、そのまま演奏は続けたんですけど、モヤモヤしてしまって、アンコールでもう一回やらせてもらいました。逆に皆さんに「もう1曲やっても良いですか?」とお願いするっていう(苦笑)。今日はそこもしっかりとキメたいと思います。

――では、今日の意気込みを!

河邉:さっき会場に入ってからすぐにステージに立ってみたんですけど、やっぱりNHKホールって大きいなって感じて。会場が大きいということでたくさんのファンの方に観てもらえるっていうのもあるし、友達や知り合いもたくさん来るっていうのもあるし、ファイナルって緊張感があるんですよね。良いところを見せたいと力が入ってしまいがちなんです。でも、今、すごくいい調子で演奏もできていて、ツアーを通してどんどん良くなっているので、その流れをファイナルでも見せられるように。緊張もしますけど、集中して頑張りたいと思います。

奥野:今回、アルバムツアーなのでライブで初めて演奏する曲もたくさんあって、それがどういうふうに育つか全くわからない、未知数なところからツアーが始まったんですね。それで、この間、8ヶ所目の札幌での公演を終えて、今、曲が育ったなっていうのを実感しているんです。やっと『Night Rainbow』というアルバムが、ツアーでみんなと一緒に完成させられたなって。今日はそのファイナルですから、これまでみんなで作り上げてきた集大成を見せたいです。本当にバンドの雰囲気も良いし、条件は整ってますね。「どうよ? こんなアルバムができたんだぜ!」っていうのを、みんなに胸張ってみせれるようなライブができるんじゃないかなって思っています。

杉本:この2~3年、ずっと言っていることなんですけど、WEAVERは音楽のためのエンターテインメントをしたいんです。今回はそれが今までで一番具現化できているツアーだと思うんです。それは僕たちもすごく感じているし、お客さんにも感じてもらっていると思うので、最後、力まずに楽しんでもらえたらいいなって思います。単純に、前回のツアーと今回のツアーとではいろいろ変わっている部分もあって、いい意味での変化を感じてもらっているとも思ってて。だから、今回のライブを見てもらって、次、どう変わっていくんだろう?っていう、そういう変化するところにも期待を持ってもらえたらいいなって。とにかく、今回のツアーで一番良い一日にします!



肌身離さずベースを持つ奥野

14時30分。サウンドチェック開始。ステージから音が鳴り響き始めるタイミングでもあり、徐々にライブが近づいて来る感覚が沸く。スタッフが慌ただしくステージ裏を行き交うようにもなる。メンバーの姿を探してみると、奥野は相変わらず一人でベースを弾いている。杉本は“声だし部屋”と呼ばれるスペースで、ヨガマットをひいてストレッチをしている。河邉は?と思って、一通り楽屋周りをキョロキョロしてみるが見つからず、ステージの方からバスドラの“ドン”という音がしたので「もしや?」と思って行ってみると、既にドラムセットの中にいた。この日、早くも2度目の見逃し……。バスドラ、フロアタム、スネア、ハイハット、シンバル……「ちょい締めます?」などとスタッフと確認しながら、一つひとつの音の響きを丁寧に調整している。すると、いつの間にか奥野もステージに来ていて(3度目の見逃し……)、河邉がサウンドチェックをしているのをベースを抱えたまま見守っている。ときどき客席にも降りて来たりもするが、それでもベースは持ったまま。この日、密着していた約10時間くらいの間、奥野がベースを持っていた時間と持っていなかった時間を比べたら、たぶん、持っていた時間の方が長いと思う。そのくらい、ベースを肌身離さず、ずっと弾いていた。

続いて、奥野のサウンドチェックの順番に。エフェクターをいじりながら、こちらも丁寧に音を確認していく。なんの話かはわからなかったのだが「ファイナルにして原因がわかった!」(奥野)という調整もできたらしく、徐々に音作りが固まってくる。その間、河邉も楽屋には戻らず、客席側からドラムセットを確認したり、微調整を重ねていた。再び「真面目で一生懸命だな」と思う(笑)。


15時。最後に、ストレッチの後、声出しをしていた杉本がステージに呼ばれる。声出しを続けながらステージに現れると、ピアノの音をチェックしていく。さまざまな音色を確かめてチェックを終えると、3人はステージを降りて客席へ。映像を使った演出の確認を見守る。それぞれPA卓で作業するスタッフと談笑したり、客席を使ってストレッチをしたりしている。杉本はいつの間にか(もう3度目!)二階席に上がっていて、そこからの景色も確認していた。



客席からの景色を何度も確認する杉本

15時15分。サウンドチェックを終え、最終日の最終リハーサルがスタート。最終日なだけにさらっとした内容になるのかと思いきや、きっちりと1時間半かけて曲のつなぎなどを中心に確認していく。“真面目で一生懸命”がここにも現れている。リハーサルでは最後にオープニングを確認して、そのまま本番につなげることが常なので、まずは、2曲目の「Shall we dance」から「くちづけDiamond」の流れを確認。河邉のカウントから曲がスタートすると、観客がまだいない客席に向かって、杉本は本番さながらに「ありがとう、東京、もっと盛り上がっていくよ!」と叫ぶ。

演出や曲のつなぎが変わる場面で区切りながら、2~3曲を演奏しては確認する作業が続いていく。杉本から奥野と河邉のコーラスの返しをもう少し大きくするように指示が入ったり、奥野が自分のコーラスの声の出音にリクエストをしたり、そんな細かいところにも注意を払いながら、河邉がドラムを叩きながら立ち上がったり、杉本がステージを動き回ったりもする。今回、ステージ上の3人の立ち位置が、場面ごとに入れ替わって行くという演出もされていたのだが(最初に見たときにドラムが中央のセッティングになっていて、いつもはピアノが中央なので、何か心境の変化でも?と驚いたが、ローテーションしていくというシステムだった)、その入れ替えももちろん行われる。リハーサルでは確認なので明るいまま行われていたが、本番ではメンバーの演奏を見ていたらさらっと位置が変わっていたりして、マジックのようでもあった。



このリハーサルの際に一番気になったのが、とにかく、杉本がよくステージから降りてきて、客席からの様子を確かめていたことだ。歌の切れ目とかではなく、歌いながら降りてくることもしばしば。もちろん照明もリハーサルをしているわけで、杉本を追うスポットライトが何度か途中で消えるシーンがあった。これについてはリハーサルの後、杉本にどうしてあんなにステージから降りるのか、こんなに降りてくる人は初めて見た(笑)と伝えると、昔はそんなに気にしてなかったが、最近、曲に合わせたさまざまな演出もするようになり、どんなふうにステージが見えているのかすごく気になるようになったからだと話してくれた。客席から見える何かに気づいて、スタッフに何やらお願いをしている場面もあったので、お客さんの気持ちにもなってライブを作っているのが伝わってくる。もう数えられなくなってきたが(笑)、やっぱり「真面目で、一生懸命だな」と思う。ちなみに、前述のインタビューで話題に上がった「Boys & Girls」では、スタッフから「座りっぱなしバージョンでお願いします~」という、杉本の札幌での失敗をいじった発言も。「馬鹿にしてるやろ!」(杉本)と言っていたが、もちろんその顔は笑顔で、スタッフも含めたチームとしてこのツアーが楽しく行われているんだなと感じられた。


16時45分。最終リハーサルが終了。もちろんだがリハーサルをするのもこれが最後、ということで、スタッフとメンバーで記念撮影を行う。「一番最後に来た人は差し入れをすること~」などと呼びかけられ、スタッフたちが急いでステージ上に集まると、「変顔して~」なんて言いながら、楽しそうに撮影をしている。そして、最後に「よろしくお願いします!」とメンバーが言うと、スタッフも「よろしくお願いします!」と返す。傍から見ていて羨ましくなるくらいのチーム感があり、インタビューでメンバーが「今回のツアーがこれまで一番良い」という言うのが、こんな場面からも納得できる。

リハーサル後から、ライブ本編までの流れは、密着後編で伝える。



≪セットリスト≫
Overture
1. You
2. Shall we dance
3. くちづけDiamond
4. 春色グラフィティー
5. 管制塔
6. Welcome!
7. レイス
8. マーメイド
9. クローン
10. さよならと言わないで
11. KOKO
12. Life
13. 僕らの永遠 ~何度生まれ変わっても手を繋ぎたいだけの愛だから~
14. ティンカーベル(ver.EDM)
15. Boys & Girls
16. トキドキセカイ
17. Free will
18. Hello Goodbye
<アンコール>
1. キミノトモダチ
2. Beloved

最終更新:5月25日(水)11時45分

エキサイトミュージック