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ヘイトスピーチは対策法では止められない 川崎で6月にデモ計画が

BuzzFeed Japan 5月24日(火)12時28分配信

「1匹残らず叩き出してやるからな!」
「ゴキブリ朝鮮人は出てけ!」

特定の出自に向けた罵詈雑言で埋め尽くされる「ヘイトデモ」。その多くは、行政の管理する公園や道路の「使用許可」をとった上で開かれる。

24日に成立した「ヘイトスピーチ対策法」は、これらを規制する切り札になるのか。BuzzFeed Newsはヘイトデモが繰り返される川崎市の担当課や専門家に取材した。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

6月にもデモの予定が

川崎市では6月5日にも「川崎発!日本浄化デモ第三弾!」というデモが企画されている。集合場所とゴールとして仮予約されているのは、やはり、市の管理する公園だ。

なぜ、市は断ることができないのか。公園を管理する川崎市みどりの企画管理課に聞いた。

ーー不許可にすることはできないんでしょうか
「ヘイトスピーチなるものをやるというだけで、不許可にするというのは難しいです」

ーーどのようなデモかご存知ですか
「これまでのデモ行進でいろいろなことがあったと聞いてはいます」

ーー在日コリアンの殺害や排斥を唱えていても、断れないんですか
「(今回のデモを企画した)男性の申請はこれまで12回ありましたが、許可をしないと憲法上の表現の自由、集会の自由に抵触する可能性があります。そのため、これまでもずっと許可してきています」

ーーヘイトスピーチ対策法が成立しても、断れないのですか
「この法律が通ったからといって、それをもって不許可にすることはできません。ヘイトスピーチを規制するものではなく、理念法なので」

ーーどういう場合なら断ることになるんでしょうか
「許可をしない要件は、公園の管理に支障が出る場合になります。男性の申請はあくまでデモのスタートとゴール地点としての利用で、これまでも公園の物を壊すなど、管理に影響を与えるような行為は見受けられていません」

川崎市の見解を聞いた限りでは、対策法が目指す「不当な差別的言動の解消」は難しいようだ。一方、神奈川県警は取材に「個別の案件には答えられない」と回答した。

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最終更新:5月27日(金)8時39分

BuzzFeed Japan