ここから本文です

妻絞殺「記憶ないが私がやった」 初公判で被告 千葉地裁

千葉日報オンライン 5月24日(火)11時52分配信

 千葉市若葉区若松町の自宅で妻が首を絞められて殺害された事件で、殺人の罪に問われた元タクシー運転手で無職の男(53)の裁判員裁判の初公判が23日、千葉地裁(藤井俊郎裁判長)で開かれ、被告は「記憶はないのですが、私がやってしまったことだと思います」と、起訴内容を認めた。犯行当時、飲酒と大量の睡眠薬を服用していたとされ、弁護側は「心神耗弱状態にあった」として減軽を求めた。

 起訴状によると、被告は昨年1月28日、自宅で、会社員の妻=当時(53)=に対し、殺意を持って手で首を絞め殺害したとしている。

 検察側の冒頭陳述によると、被告は妻と1987(昭和62)年に結婚。妻は以前から被告との離婚を考え、2013年末ごろから会社の同僚と交際。妻の携帯電話を無断で見て交際を知った被告は、勤務先に匿名で電話をかけたり、事件当日に妻に自殺をほのめかすメッセージを無料通信アプリLINE(ライン)を使って送信。妻が会社を早退し帰宅すると、室内に大量の睡眠薬の包装が落ちていたため119番通報したが、被告は搬送を拒否した。

 弁護側は「会社のリストラに遭いタクシー運転手となったが、夫婦の収入が逆転し不本意だった。夫婦に多少のすきま風があったが殺人の動機となるほどではない」とした上で「飲酒と睡眠薬の服用で殺害の一切の記憶がない。意識障害で善悪を判断する能力、自分の感情をコントロールする能力が低下していた」と主張した。(本紙、千葉日報オンラインでは実名報道)

最終更新:5月24日(火)11時52分

千葉日報オンライン