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スマホ使用→接見中断 「権利侵害」と弁護士が国提訴 千葉刑務所

千葉日報オンライン 5月24日(火)11時57分配信

 千葉刑務所(千葉市若葉区)で刑事事件の被告と接見中、スマートフォンの使用を理由に同所の職員に接見を中断させられたのは「接見交通権」の侵害に当たるとして、県弁護士会の遠藤直也弁護士が23日、国に慰謝料など110万円の賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。

 訴状によると、遠藤弁護士は2014年7月、担当する覚せい剤取締法違反罪などで起訴されたタイ国籍の被告女性(27)=有罪判決が確定=と同所で面会。自分のスマホの地図アプリで犯行現場などを確認しようとした際、面会室に入ってきた職員に「やめなさい」と制止され、約1時間にわたり接見を中断させられたとされる。

 原告弁護団によると、同所では携帯電話などの通信機器は使用禁止で、面会の際は預ける必要があるという。弁護団は「効率的な弁護のためには電子機器の利用は認められるべき」とした上で「職員は面会室の様子を小窓からのぞいていた。接見の秘密性を違法に侵害している」と主張。弁護団の菅野泰団長は「接見交通権は被告にも弁護士にも大切な権利。きちんと保障されなければ適切な弁護活動はできない」と訴えた。

 同所は「訴状が届いていないので回答できない」としている。

最終更新:5月24日(火)11時57分

千葉日報オンライン