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100個到達はヤクルト新垣を含め史上3人のみ 暴投の多い投手の特徴は?

Full-Count 5月24日(火)15時23分配信

ヤクルト新垣の100暴投、隠れた意外な特徴とは!?

 今季もプロ野球では歴史的な記録が生まれた。広島の新井貴浩内野手は、4月26日のヤクルト戦(神宮)で通算2000本安打に到達。史上47人目の快記録だった。広島では、黒田博樹投手が日米通算200勝にあと3勝と迫っており、1シーズンで2つの大記録が生まれる可能性が高い。

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 一方、ヤクルトの新垣渚投手は5月17日の広島戦で史上3人目の100暴投に到達した。村田兆治の148、石井一久の115に続く“大記録”。現役2位は三浦大輔(DeNA)の70、3位は涌井秀章(ロッテ)の64となっており、新垣の記録がいかに飛び抜けたものであるかが分かる。

 捕手の目には、この100暴投という数字はどう映っているのか。現役時代にヤクルト、日本ハム、阪神、横浜の4球団で捕手としてプレーし、石井とはチームメートだった野球解説者の野口寿浩氏は、捕手が捕球しづらい投手の共通点として「スライダーピッチャー」であることを挙げる。

 暴投といえば、ワンバウンドの確率が高いフォーク、スプリットで多くなるという印象があるが、実はそうではないという。

上原のようなスプリットは“捕手泣かせ”ではない

「村田さんはノーサインで投げていたので、サインを出していれば暴投は半分以下だったでしょう。あとは、一久にしても新垣にしても、ワンバウンドの確率は高い。ワンバウンドの数が多ければ、単純にワイルドピッチ(暴投)になる確率も当然増えますよね。そして、一久にしても新垣にしても、持ち玉がスライダー。スライダーのワンバウンドは、(投手が)引っ掛けると捕手は止めにくい。どっちに飛ぶか分からないんです。

 “縦スラ”のような、大きく鋭く曲がるボールを武器にするピッチャーの特徴。勢い良くギュッと曲がってくるスライダーは、打たれないけど捕りづらい。逆にフォークボールを得意とするピッチャーは、意外とワイルドピッチにならないんです。ワンバウンドになっても、ボールが真っ直ぐ来るので、キャッチャーは止められる。弾むか弾まないかだけなので、股下が開かなければ、止めることは止められます。カーブも球速が遅いし、(軌道が)正直に来ることが多い。

 スライダーは勢い良く曲がってくると、バウンドしてからさらにボールが滑っていく。これは止めづらいです。フォークは体の範囲内に来てくれれば、止められることは簡単。ただ、曲がりの大きいスライダーは横にギュッと行ってしまうので、キャッチャーとしては難しい」

 例えば、上原浩治(レッドソックス)はスプリットが武器だが、ワンバウンド自体も少ない印象がある。ただ、仮にワンバウンドしたとしても、上原のようなスプリットは“捕手泣かせ”ではないという。野口氏は「上原のスプリットは真っ直ぐ入ってくるので、止めやすいと思います」と分析する。

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最終更新:5月24日(火)15時51分

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