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「地元産」「高級感」が主力 百貨店の中元商戦

北國新聞社 5月24日(火)2時57分配信

 地元百貨店の中元商戦で、地元色を反映した商品や価格帯が高めで「プレミアム感」のある品ぞろえが目立っている。地元産品は全国共通で販売する「ナショナルブランド」に比べて割高になるものの、個人客を中心に年々支持が高まっており、石川、富山の各百貨店は、夏の大型商戦の柱と位置付けて提案を強化する。

 大和(金沢市)は中元用ギフト約1600点のうち、地元産品が占める割合を15%とし、昨季よりも引き上げた。

 香林坊大和の販売促進部によると、同価格の商品ならば年齢層を問わず、ナショナルブランドよりも地元産品を選ぶ傾向がある。金沢おでんで知られる赤玉本店の名物料理「牛すじ煮込み」や杉野屋与作の「子持ちイカ詰め合わせ」を用意した。担当者は「法人より個人で地元志向が強い。かつてのように、価格重視で早割一辺倒ではなくなってきた」と話す。

 富山大和でも「地元富山の『本物』を全国に届けたいという要望が出ている」(岡本志郎店長)ことを反映して、昆布じめの刺し身やブリのステーキなどをそろえ、贈るだけでなく注文した客自身が味わう「自宅需要」を見込む。

 プレミアム感の演出について、香林坊大和の島田純一店長は「普段財布のひもは固くても季節のあいさつを重視し、少しいい品、こだわりの品を選ぶ傾向が強い」と狙いを語る。1万円以上の能登牛(のとうし)のすき焼き肉、プレミアムビールなど約50点を用意した。

 価格帯が高めの商品の強化は、売り上げ動向に直結する。中元商戦での売れ筋商品の価格帯は、昨夏の約4千円から今夏は5千円前後に高まる見通しだ。

 一方、割引サービスの内容を一部で見直した。ネット注文の割引率は昨夏より下げて最大10%引きとした代わりに、送料を全国一律無料にして対象品目を900点に広げた。新規客開拓策として、これまで大和以外の店で購入していた人を対象に先着500人に大和の買い物券を贈る。

 最大15%引きの早割注文は7月3日までで、翌4日からは商品は通常価格だが全国送料無料で届ける。

北國新聞社

最終更新:5月24日(火)2時57分

北國新聞社