ここから本文です

自衛隊施設の審議会報告書 宮古島市が書き換え要求

沖縄タイムス 5月25日(水)11時49分配信

 【宮古島】宮古島への陸上自衛隊駐屯地の配備が地下水源に与える影響を審議していた市地下水審議会学術部会の報告書について、下地敏彦市長の指示を受けた長濱政治副市長が、地下水源を汚染する恐れから施設の建設・運用は「認められない」とする部会の結論を削除し、全体的に表現を弱めた文言に書き換えた修正案を作成し、中西康博学術部会長にこの案を軸に修正を検討するよう求めていたことが24日、分かった。
 長濱副市長は同日、本紙の取材に修正案の作成と部会長に修正を求めていたことを認めた。下地市長も「(部会の結論は)学術部会の権限を越えている。十分調整してみてはどうですかと、副市長に包括的な指示を出した」と述べた。
 修正案で削除したのは、陸自施設から油脂や薬物が漏出した場合、水道水源地下水の水質を「恒久的に汚染するおそれがある」とした記述のほか、「(施設)設置は、予防原則的に不適切である」「有事の際、本施設が攻撃対象となった場合、その攻撃による水道水源地下水の水質汚染、地下水帯水層の破壊等が発生しうる」などの記述。
 長濱副市長は「もっと学術的な意見であればいいが、有事の問題を取り上げるのは学術部会でなくてもいい。調整できませんかという意味で案を作って出した。不当な介入とは思っていない」と話した。
 学術部会は3月3日、施設の建設・運用は「認められない」と結論付けた報告書案を作成。翌4日朝、市上下水道部の職員が下地市長に報告書案として報告した。同日午後、長濱副市長が報告書案の文言を削除して表現を書き換え、職員が電子メールで「市長、副市長からの修正案」として送付して修正を求めたが、中西部会長は拒否、3月8日に最終報告書として市に提出していた。(宮古支局・仲田佳史)

最終更新:5月25日(水)18時59分

沖縄タイムス