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森田剛が異常殺人鬼に挑戦! 前半と後半でまったく別の映画に変身する戦慄のサスペンス/『ヒメアノ~ル』吉田恵輔監督〈視線の先〉インタビュー

トレンドニュース(GYAO) 5月25日(水)19時12分配信

『ヒメアノ~ル』とは耳慣れない言葉だが、「アノール」とは「トカゲ」のこと。ヒメアノール=ヒメトカゲは体長10センチほどしかなく、猛禽(きん)類のエサになる小型の爬(は
)虫類。つまりこの映画のタイトルは「強者の餌となる弱者」を意味している。捕食者と被食者、異常殺人鬼とその犠牲となる人々、世の中にはその二通りの人間しかいないのか? 日常と狂気が交錯するサスペンス。あまりの過激さに映画化不可能と言われた古谷実(「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」)のコミックが、『ばしゃ馬さんとビッグマウス』『麦子さんと』の吉田恵輔監督の手によって実写化された。自身の脚色によって、この戦慄の世界に挑んだ吉田監督に、映画化にかけた思いを聞いた。

V6森田剛、初主演映画で狂気に満ちた姿 映画「ヒメアノ~ル」予告編>>

■殺人犯の心理に踏み込むことは避けようと思いました

――この原作のどこに惹(ひ)かれて映画化を考えたのですか?

 読み始めた時に、物語の展開がまったく予想できなかったところです。不思議な作品だなと思いました。コミックスの表紙を見ていくと、1巻と後の巻では主人公が変わってしまう感じを受けるのですが、実はそうした構成の(主人公が交代するような)作品が前から好きだったので、ぜひやってみたいと思いました。

――それで前半のラブコメ風味と後半のサイコ・サスペンスでタッチがまったく変わっているのですね。

 自分ではロバート・ロドリゲス監督の映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』にちなんで「フロム・ダスク感」と呼んでいるんですが、前半が犯罪サスペンスで途中から吸血鬼ホラーになるあの映画のように、前半と後半でまったく違う映画になるものを学生時代から作りたかったんです。しかも、その差が極端で、ど真ん中にタイトルが入る映画を。

 前半と後半では演出もカメラワークも意図的に変えています。衣装もエキストラのものも含めて、前半ではポップな色彩、後半ではダークなモノトーンのものにしているんです。全体の色調も色調整で区別していますから、もしテレビで最初の15分を見ていた人がしばらく席を外して戻ってきたら、ぜんぜん違う映画がやっていると思うはずです(笑)。

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最終更新:5月25日(水)19時12分

トレンドニュース(GYAO)