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国枝が復帰戦に勝利、日本はスウェーデンを破る [車いすテニス世界国別選手権]

THE TENNIS DAILY 5月25日(水)14時3分配信

「BNPパリバ ワールドチームカップ 車いすテニス世界国別選手権」(5月23~28日/ハードコート/有明コロシアム、有明テニスの森公園コート)の大会2日目は、日本の男子チームが初登場。初戦のスウェーデン戦で2勝1敗と勝利し、白星スタートとした。

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 シングルス2で出場した世界ランク9位の眞田卓(フリー)は、格下のダン・ワーリンを6-2 6-2と危なげないプレーで退け、まずは日本が先勝した。

 眞田に続いたのは、日本のエース国枝慎吾(ユニクロ)だ。心配されたのは国枝の右肘の状態。4月上旬に国枝は同箇所にメスを入れ、当初出場を予定していた飯塚ジャパン・オープン(5月17~22日開催)を、大事をとってスキップし、この世界一を決める国別選手権を復帰戦に選んだ。

 国枝の相手は、スウェーデンのエース、世界ランク7位のステファン・オルソン。国枝は自身のサービスで始まった第1ゲームで、ネットミスを重ね、早々にブレークを許す苦しい立ち上がりとなった。

 プレーに固さが見られる国枝は安定感を欠き、ゲームカウント5-3とリードしてもアンフォーストエラーを重ね、5-5と追いつかれる内容。それでもオルソンのミスもあり、国枝がなんとか第1セットを7-5でものにした。

 第2セットに入ると、国枝はエースの実力を各所で発揮してみせる。得意とするバックハンドのトップスピンでエースを奪う展開も増え、第2セットを6-3で取って、復帰戦を勝利で飾った。

 試合後の会見で国枝は「(手術前の)普段とかけ離れ過ぎた内容だった。でもその点はコーチ(丸山弘道・男子コーチ)とも『仕方のないこと』だと割り切った」と語った。

 眞田、国枝の2勝でチームの勝利を決めた日本は、ダブルスでも国枝を起用。「試合直前まで出るかわからなかった」国枝だが、丸山コーチと話し合い、試合勘を取り戻すために出場を決めたという。

 眞田/国枝のペアはオルソン/ワーリンと対戦し、ファイナルセットのスーパータイブレーク[7-10]で、惜しくも敗れた。

 試合後、国枝は「復帰戦ということもあり、まだダブルスをプレーするところまで気が回っていなかった。でも今日の試合でどう動けばいいか少しわかってきたし、日に日によくなると思う」と前向きなコメントを残した。

 日本は25日(水)の第2戦で、世界ランク2位のヨアキム・ジェラード擁するベルギーと対戦する。決勝トーナメント進出をかけて、厳しい戦いは続く。

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 クアードの部の日本は、今年の全豪オープン覇者で世界ランク1位のディラン・アルコット擁するオーストラリアと対戦した。

 第1試合に出場した川野将太(シーズアスリート/9位)はヒース・デービッドソンを6-4 6-1で下し、幸先のよいスタートを切ったが、続く第2試合の諸石光照(フリー/6位)はアルコットに2-6 4-6で完敗。勝負はダブルスにもつれた。

 オーストラリアのアルコット/デービッドソンは、前日の対アメリカ戦で「世界最強」と称されるニコラス・テイラー/デビッド・ワグナーから勝利を収めた勢いあるペアだ。日本の川野/諸石もなんとか食らいつきたかったが、1-6 3-6で完敗した。日本は25日に、ともに予選リーグ1勝1敗のアメリカと、決勝トーナメント進出をかけて戦う。

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 ジュニアの部の日本は、ベルギーに1勝2敗で敗れたものの、大会2日目に入って本来のプレーが出るようになってきている。世界ジュニアランキングを持たない清水克起(愛媛県立しげのぶ特別支援学校)が、同23位のジャスティン・ペローを6-1 6-4で下す活躍も見せた。

 遠藤義文コーチは「昨日(対オランダ戦)のダブルスの第2セットでタイブレークまでもつれたことで、“ダブルスで競る実力がある”“絶対に勝てるぞ”と伝えた。その結果が出た」と話す。25日はイギリスとの対戦となる。

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【試合方法】

 車いすテニス世界国別選手権は、各カテゴリーで予選リーグを戦い、その後、順位決定トーナメントを実施して順位を確定。シングルス2本、ダブルス1本を戦い、2勝以上したチームに1ポイントが与えられ、獲得ポイント数で順位を決定する。

 試合方式は、シングルス2→シングルス1→ダブルスの順に行う。また、男子(1、2部)と女子のリーグ戦は、それぞれ3ヵ国ずつの4リーグ。クアード、ジュニアは4ヵ国ずつの2リーグに分かれて試合を行う。

(テニスマガジン/ライター◎酒井朋子、構成◎編集部)

最終更新:5月25日(水)14時3分

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