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「良き隣人」の本音あらわ… 沖縄海兵隊の新人研修

沖縄タイムス 5月26日(木)11時14分配信

 在沖米海兵隊が作成した新任兵士向け研修のスライドには、「(日本)政府は代替地を本土で見つけられないため、兵士と基地を(沖縄に)残したいと考えている」など、正確な分析も含まれている。日ごろ表さない本音が見え隠れする。
 名護市辺野古の新基地建設については、「特に滑走路がサンゴ礁の上に建設され、漁業やジュゴンを危機にさらすことから、もはや評判の良い案ではない」と率直に語る。
 2000年に名護市で主要国首脳会議(九州・沖縄サミット)が開かれたことについては「普天間代替施設を受け入れることへの感謝を示すため、政治的に決定された」と論評する。
 また、民主党政権時代に作られたとみられるスライドでは基地の地元自治体の態度を色分け。名護市、沖縄市、読谷村、北中城村を「過敏、反対」とし、嘉手納町、金武町を「より穏健」、浦添市、うるま市、伊江村、東村などを「過敏でない」と分類した。
 政権党だった民主党に対して、「どうすればもっと現実的で責任ある態度を取れるようになるか学ばなければならない」と、他国の内政に介入するコメントもあった。
 このほか、沖縄の歴史を先史時代から琉球王朝時代、沖縄戦と順を追って解説。米軍統治については「病院、新聞、司法や政治制度を創設した」と貢献も記しつつ、「自治は制限された」と認める。
 特に土地接収については「補償は小さく、契約期間は長かった。このことが1956年の島ぐるみ闘争、復帰闘争につながった」と解説する。
 「沖縄は遅れていて日本人でないとみる本土の人や組織によって差別されてきた」ことや、「言語の抑圧」についても触れている。

最終更新:5月26日(木)11時50分

沖縄タイムス