ここから本文です

一番茶価格 前年超え 出回り少なく高品質 静岡、鹿児島

日本農業新聞 5月26日(木)12時30分配信

 一番茶の取引が、主力の静岡茶市場と鹿児島県茶市場でほぼ終了した。ともに価格は前年を超えた。鹿児島は終始好調で前年比2割高。中盤まで軟調だった静岡も、後半から数量が急減し、底堅い展開となった。取引数量は廃園の増加などで、両市場とも前年を下回った。静岡茶市場は「二番茶も堅調な取引が続く」とみる。

 鹿児島県茶市場の一番茶は、前年より約1週間遅い24日にほぼ取引を終了した。県内産一番茶の本茶価格は1キロ1898円で前年を18%上回った。

 今年は初取引が前年より3日早かったが、3月下旬の低温の影響で生育が遅れ、「序盤から後半まで数量が少なく、高値基調を維持した」とJA鹿児島県経済連は話す。取引数量は4769トンと4%減った。

 鹿児島県内の茶商は「数量は少なかったが、茶の品質が良く、終盤も買い受け人が多かった」と話す。

 静岡茶市場の県内一番茶の本茶価格(25日まで)は1キロ1841円で前年に比べ3%高かった。前年を上回ったのは3年ぶり。

 今年産は前進傾向で県内各地から出荷が集中し、序盤から最盛期にかけて苦戦した。終盤は前進の反動から数量が急減し、前年を1、2割上回る価格で好調な取引が続き、全体の価格を底上げした。

 静岡市内の茶商は「品質に多少ばらつきはあったが、前年より高品質な茶が多かった」と指摘する。

 数量は8%少ない1121トンだった。静岡県茶市場は「廃園や放棄茶園の増加に加え、芽伸びが例年になく早く、摘採が追い付かなかった」と説明する。

 二番茶も堅調な価格での取引が見込まれる。二番茶の出回りが増えてきた鹿児島県茶市場での25日の本茶価格は1キロ1042円で1000円台を維持した。

 来週から二番茶の取引を行う静岡茶市場は「一番茶の価格が終盤になって高くなったため、高品質な二番茶を仕入れる動きが強まりそう」とみる。

日本農業新聞

最終更新:5月26日(木)12時30分

日本農業新聞