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志位氏と小沢氏そろって街宣 参院選へ金沢から共闘アピール

北國新聞社 5月26日(木)2時59分配信

 剛腕、壊し屋などの異名を持つ元自民党幹事長と、共産党のリーダー。保守と革新の対極にいた2氏が「共闘」の初舞台に選んだのは金沢だった。共産党の志位和夫委員長と生活の党の小沢一郎共同代表は25日、参院選石川県選挙区の野党統一候補の応援で県入りし、金沢駅前でそろって街頭演説した。志位氏が「百戦錬磨で心強い」と小沢氏を持ち上げれば、小沢氏も「2人で並ぶことに何のためらいもない」と結束をアピールし、以前ならありえないような光景を一目見ようと2千人(陣営発表)の聴衆が集まった。

 今参院選で野党党首が合同で街頭演説するのは初めて。新人の知名度アップを狙う陣営が志位、小沢両氏に働き掛けて実現した。

 午後4時過ぎ、志位氏に続き、小沢氏が街宣車の上に姿を見せると、2人はがっちり手を握り合った。

 「小沢さんは政界の大先輩。お互いに敵味方に分かれて対立することが多かった。今回一緒に戦えることは大変楽しみだ」

 先にマイクを握った志位氏は、隣に並ぶ小沢氏に視線を送りながら感慨深げにこう語った。

 1990年、志位氏が共産党書記局長に就いたころ、小沢氏は史上最年少の自民党幹事長として権力の中枢にいた。その後も、交わることなく対極にいた両氏だが、安倍政権の安全保障関連法採決を受け、昨夏ごろに急接近したとされる。

 小沢氏が「小沢がなんで共産党の委員長と一緒にやるんだと思う人もいるかもしれない。私もつい先だってまで、こんな日が来るとは思っていなかったから当然だ」と共闘に理解を求めると、聴衆から「小沢だけが頼りやぞ」と声援が飛ぶ場面もあった。

 さらに小沢氏は「安倍政権はあまりにも国民の命と暮らしを無視している。私と志位さんはこの点で完全に一致している。野党が本当に心合わせて選挙戦に取り組んでいることを国民に示す」と強調した。志位氏も「過去にいろいろあっても全部乗り越え、大同団結して必ず勝ち抜く。勝てるために必要なことはなんでもやる」と声を上げた。

 共産、生活のトップ2氏がそろって金沢で街宣したことについて、自民陣営は「気を引き締めて戦うだけだ」(県連幹部)と冷静に受け止めた。ベテラン県議の一人は「志位、小沢両氏という、かつて対極にいた2人が同じ場所でマイクを握ったことこそ、共闘が野合である象徴だ」と皮肉った。

北國新聞社

最終更新:5月26日(木)2時59分

北國新聞社