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蔡総統、先住民に謝罪へ 8月1日「原住民族の日」に/台湾

中央社フォーカス台湾 5月27日(金)10時59分配信

(台北 27日 中央社)蔡英文総統は「原住民族の日」にあたる8月1日、政府を代表し、台湾原住民(先住民)に謝罪をする。行政院(内閣)の陳美伶秘書長が26日、立法院司法及法制委員会の書面報告の中で明らかにした。さらに総統府の下に「真相と和解委員会」を設置し、これまでの政権下における先住民に対する問題について対処していく。

会議では先住民伝統領域土地回復のための移行期正義促進条例草案と歴史的正義・権利回復法草案の審議がなされ、陳氏と原住民族委員会の夷将・抜路児主任委員が招かれた。

陳氏は、行政院は先住民史観の再構築や先住民自治推進などを積極的に行い、旧政権の犯罪を新政権が処理していく「移行期の正義」を順次実践していくと表明。これは国家の既定政策であり未来の重要な施政方針であると語った。さらに、先住民を巡る移行期の正義は特殊なため、威権統治下の問題とは異なる方法で別々に対処するよう提案した。

先住民は戦後、差別的な意味合いを持つ「山胞(山地同胞)」と呼ばれており、先住民らは1984年から「原住民」へ名称変更を政府に求める正名運動を実施。1994年8月1日に憲法修正条項により「原住民」に改称された。先住民のアイデンティティーと抗戦の歴史を記念すると同時に台湾の人々に正確な理解を促すため、同日は2005年に「原住民族の日」に制定された。

(温貴香/編集:名切千絵)

最終更新:5月27日(金)10時59分

中央社フォーカス台湾