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舛添都知事「第三者といえるのか」に口元ゆがませる 記者に目をむく場面も

THE PAGE 5月27日(金)20時18分配信

 政治資金の支出先などをめぐり、今も次々に新たな疑惑が浮上している東京都の舛添要一知事。27日に都庁で開いた定例記者会見の場は先週と同様、「弁護士2人による調査結果を待ってから」といった弁明を繰り返すばかりで、不正支出に関する報道陣からの質問をかわし続けた。

【中継録画】「第三者の目」は決まったが……舛添都知事が会見

施設視察は美術館に集中「バランス欠いた」

 「弁護士の先生からは『調査に多少の時間をくれ』といわれているが、一日でも早く結果が出るように全力を挙げた調査をお願いしている」。自らの政治資金の調査を担う弁護士が25日に決まったためか、この日の知事の声には張りがあり、時折、笑顔も。いらだちを示すかのように、記者に向かって目をむく場面もみられた。

 そうした中、知事が唯一言葉を詰まらせたのはこの質問をぶつけられた時だった。

「自分がお金を払って調査を依頼する弁護士が、果たして『第三者の目』といえるのか」――。

 口元を一瞬ゆがめ、言葉を選びながら「一般的に弁護士代は依頼した側が支払うもので、そのことで公平でないとはいえない」「厳正な目で調査してほしいということで依頼した。裁判の弁護をしてもらうという形の依頼ではない」と強弁した。

 先週の会見では数十回にわたり連発した「第三者の目」という言葉はこの日、一度も知事の口から発せられることはなく、代わって「公正で厳正な調査」というフレーズが繰り返された。

 弁護士の氏名については調査終了まで公表しない方針を示しており、「マスコミが押しかけて調査に支障が出ないようにするため」と話した。政治資金の不正使用をめぐる質問には、先週に続いて「いま私は信頼を失っているから、きちんとした調査結果が出てから」の一点張りで回答を避けた。

 昨年4月からの1年間で、知事の選挙公約の中心である「福祉の向上」「待機児童」に関連する施設視察はゼロだったのに対し、美術館・博物館への視察は39回に上る。こうした指摘については「バランスを欠いているという批判を受け止め、これからやっていきたい」と述べた。

 知事は現在、政治資金の支出先に絡んで虚偽記載や横領容疑などで市民団体から告発もされている。「これに関して法的にどう対応していくか、(政治資金調査を依頼した弁護士とは別に)専門的知識を持った弁護士に相談していく」と話した。

(フリー記者・本間誠也)

最終更新:5月27日(金)21時56分

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