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ドラマ多い豪州代表スコッド 29歳FWは11年経て恩師エディーの前へ

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン) 5月27日(金)11時32分配信

 世界ランキング2位のオーストラリア代表(ワラビーズ)は26日、今年のヨーロッパ王者であるイングランド代表とのテストシリーズ(6月にホームで3連戦)へ向け、スコッド39名を発表した。

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 昨年のワールドカップで準優勝を遂げたメンバーのうち、今回も選ばれたのは23名。マット・ギタウ、ドリュー・ミッチェル、クウェイド・クーパー、ウィル・ゲニアなど、フランスのクラブに所属している選手の多くは、同国リーグのトップ14が6月も続き休養やリハビリが必要という理由もあって、今回の代表スコッドには入っていない。

 その一方で、ワールドカップ2015のメンバーに落選した元主将のLOジェームズ・ホーウィルは、ハリクインズ(イングランド)で輝きを取り戻し、サプライズ選出となっている。

 2019年のワールドカップを見据えるマイケル・チェイカ ヘッドコーチは、ノンキャップの10人を選び、レッズで五郎丸歩と15番を争ったカーマイケル・ハントや、今年のスーパーラグビーで大ブレイク中のCTBサムー・ケレヴィ、SHニック・フリスビーなどを初招集。
 だが、それ以上にメディアを騒がせたのは22歳の無名ハーフバックだった。ブランビーズの2、3番手SHで、今季4試合(いずれも途中出場で合計50分間)しかプレーしていないジョー・パウエルが選ばれており、驚きの声が上がっている。パウエルはU20代表の経歴を持つが、昨年までは大工の見習いとしても働いていた。

 ニュージーランド生まれオーストラリア育ちの29歳であるFL/NO8リーロイ・ヒューストンは、18歳だった2005年に当時指揮官のエディー・ジョーンズ(現イングランド代表ヘッドコーチ)に才能を見いだされ、初のワラビーズ入り。それから11年間、一度もテストマッチでプレーすることはなかったが、再びスポットライトを浴び、かつての恩師の前でデビューすることになるかもしれない。イングランドのバースを惜しまれながら退団したヒューストンは、古巣のレッズに加入することも正式に決まった。

 身長197センチ、体重108キロのレッズWTBエト・ナンブリも念願のワラビーズ入り。グラスゴー・ウォーリアーズ(スコットランド)との契約解除が認められてワラターズに復帰するタンゲレ・ナイヤラヴォロ(身長195センチ、体重125キロ)も1年ぶりにゴールドジャージーを着ることになったため、フィジー出身の2人の大型WTBにも注目だ。

 ミッドフィールドは層が薄いと言われているが、ラグビーリーグ(13人制)、オージールール、そして15人制と、異なる3つの楕円球競技で活躍してきた天才的フットボーラー2人がカバーするかもしれない。イズラエル・フォラウとカーマイケル・ハントは、ともにFBが本職だが、フォラウは所属するワラターズでアウトサイドCTBにも挑戦中で、ハントは12番でもプレーできるため、チェイカ ヘッドコーチのオプションは増えるだろう。

 オーストラリア代表として60キャプを持ち、プレミアシップ史上最高額の年俸75万ポンド(約1億2000万円)とみられる契約(1年契約+1年延長オプション付きか)でワスプスへの来季移籍が発表されたばかりのワラターズのユーティリティBKカートリー・ビールは、今月14日のブルズ戦で左ひざに重傷を負い全治4~6か月と診断され、6月のテストシリーズではプレーできない。

 ブランビーズのBK3人、マット・トゥームア、ヘンリー・スペイト(セブンズ豪州代表・リオ五輪メンバー候補)、ジョー・トマニも負傷中で、8月27日~10月8日に開催される南半球4か国対抗戦(ラグビーチャンピオンシップ)での復帰をめざす。

 オーストラリア代表×イングランド代表の第1戦は、6月11日にブリスベン(サンコープスタジアム)でおこなわれる。

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最終更新:5月27日(金)11時32分

ラグビーリパブリック(ラグビーマガジン)