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オバマ大統領あす広島訪問 県内の被爆者や子どもたちは/富山

チューリップテレビ 5月27日(金)1時3分配信

 アメリカのオバマ大統領が、27日、アメリカの現職大統領として初めて、被爆地・広島を訪問します。
 県内に住む被爆者や広島と交流がある県内の子どもたちは、その歴史的な瞬間を特別な思いで迎えようとしています。
 富山市に住む田島正雄さん。
 県被爆者協議会の会長として、被爆体験をまとめる活動をしています。
 富山市水橋で生まれ育った田島さんは、17歳のとき志願して軍隊に入り、広島で船舶部隊として活動することになりました。
 1945年8月6日。
 その瞬間は、70年以上経った今でも鮮明に覚えています。
 「原爆が落ちた広島の中心点から13キロ離れていても、爆風で体がひっくり返る」
 「朝になったらみんな死んでいた。川を見ると、死体で死体で川中死体。体が膨れて倍ほどになって、顔が青く2倍から3倍になっていた。川に入っている人たちはほとんど亡くなった」(田島正雄さん)
 田島さんは爆心地付近で1週間救援活動を行いました。
 自身も放射能の影響で髪が抜け、歯ぐきの出血や鼻血が止まらなくなったという田島さん。富山に帰って電力会社に勤めますが、しばらくは被爆者であることを話しませんでした。
 その後、がんに侵され、今も治療を続けています。
 田島さんにとって、27日行われるオバマ大統領の広島訪問は、大きな意味があります。
 「オバマさんが、世界に向かって核兵器の廃絶ってなれば、夢の実現がだいぶ一歩近づいてきたなと非常に喜んでいる」
 「オバマさんには、個人的には被爆者の話をよく聞いてほしい。被爆者は今日までいろいろ苦しんだ。肉親との別れ、原爆で亡くなる、非常に苦しい生活があった。そういう話をオバマさんに聞いてほしい」
 「日本が被爆国で、向こうが爆弾を投下した国だから、被爆者の実態を話して、資料館に被爆した時の遺留品があるから、そういうのをよく見ていただいて、アメリカの人にもよく知っていただきたい」
 「そして早く、平和な、核兵器のない時代を迎えてほしい。私たちが生きている間に。実現ちょっと困難だと思うけど」(田島正雄さん)
 田島さんの夢。
 それは、大統領の訪問ではなく、その先にあるはずの『核のない平和な世界』の実現です。


 「毎年、3年生が修学旅行で広島を訪れている、南砺市の吉江中学校。生徒たちは、被爆地・広島に対して特別な思いを抱いています」(西アナウンサー)
 南砺市の吉江中学校に植えられている、1本の木。
 19年前に広島から贈られた『被爆エノキ2世』です。
 1997年、吉江中の3年生は修学旅行で広島を訪問しました。
 その際、平和記念公園で反戦がテーマの『大地讃頌』を合唱したところ、その姿に感動した被爆者が「広島の心を受け継いでほしい」と被爆エノキ2世の苗木を吉江中に贈りました。
 『被爆エノキ』は、爆心地から1キロの距離にあった陸軍病院の庭で被爆したものの、その後よみがえった『奇跡の木』として知られ、吉江中に贈られた苗木はその2世にあたります。
 以来、毎年3年生はこの木の前で『大地讃頌』を歌う練習をしてから、修学旅行で広島を訪れ歌声を届けています。
 植えられた当時は1メートルほどしかなかった被爆エノキ2世も、現在ではおよそ5メートルにまで成長しました。

 先月下旬に修学旅行で広島を訪れた3年生たちは…。
「慰霊碑を見たからこそ、今の日本がとても平和なことに感謝しています」
「世界範囲で平和を考えていくうえで、アメリカの大統領が広島にきていただけることはとてもいいことだと思います。」
「オバマ大統領にはしっかり原爆の怖さを見て欲しい。」

チューリップテレビ

最終更新:5月27日(金)1時3分

チューリップテレビ