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冨田真由さん刺傷事件で一部報道による「アイドルオタク」叩きなどの行為に批判の声

E-TALENTBANK 5月27日(金)21時30分配信

21日に東京・小金井市で発生した、元アイドルでシンガーソングライターの冨田真由さんが、男性に刺された事件が、思わぬ所で波紋を呼んでいる。事件の詳細以上に「アイドルオタク」という存在がバッシングの対象になってしまっているのだ。

そもそも富田さんの肩書を「アイドル」とするのには問題がある。アイドルグループに所属していたのは過去の話で、現在はシンガーソングライターとしての活動をしているからだ。にも関わらず、報道機関では、事件当初、断定はせずとも、あいまいな表現で“アイドル”が“ファン”に刺された事件であると誘導しようとしている記事や放送も多く見られた。

この状況にはTwitter上では「案の定マスゴミがドルオタ叩きに躍起になってるけど」とマスコミの姿勢を批判する意見や「ほんとなあ、こういう事件があるとドルオタが全員こうだと思う人がいるから困るんだよね。 オレ別に高額の腕時計なんて困りそうなもの送らないし、それを付けてなかったからって怒ったりしない」とアイドルオタク全体がそう思われるのではないかと危惧する意見もあった。

また、アイドルがファンに刺されたと強調する報道に違和感を覚える人も少なからずいるようで、Twitterでは、「今回の事件はドルオタがアイドルを刺したんじゃなくて、ストーカーがシンガーソングライターを道端で待ち伏せして刺した事件。アイドルの接触イベを中止するよりストーカー規制法等を見つめ直すべきでは」などという提案も飛んでいる。

それら一般の反応に加え、プロインタビュアーの吉田豪氏も、自身のTwitter上で、「グッディ」(フジテレビ系)の報道姿勢に関して苦言をていした。

吉田氏のTwitterによると、23日にその「某テレビ局」「某ワイドショー」からの取材が入ったという。その内容は「大手アイドルと地下アイドルの危険性の違い」についてというものだったそう。この内容に吉田氏は「そもそも彼女はシンガーソングライターで、犯人もアイドルヲタとかじゃない」と説明したそうだ。

しかし、翌日24日の「グッディ」では、アイドルとファンがSNS以外で交流する場として「物販」を説明する一幕があった。番組ではここで、広瀬修一アナウンサーが「吉田豪さんにお話を聞いております」と前置き、アイドルが自らグッズを販売することでファンと交流し、さらに物販で見知ったファンのTwitterなどをフォローするのことなどを解説した。

これは物販の危険性を過度に強調するもので、説明が全く活かされていない結論ありきな報道に、吉田氏も「あれだけ説明しても無意味だったようで、やっぱり地下アイドルと高額なプレゼントとか、そんなことばかり聞かれてモヤモヤしました」とTwitterで発言。さらに「ボクはこんな説明してないですよ……。(フジテレビ)」とつぶやいた。

このような声を受けてか、近日の報道では冨田さんの肩書きを「シンガーソングライター」とするなど、アイドルと表記されているものはほとんど見られなくなった。しかし、世間一般では最初の報道のインパクトにより「アイドル刺傷事件」として認識され続ける可能性は高い。

一部の心ない人たちの行動は「身近なアイドル」という文化を作り上げてきたアイドルのみならず、ファンたちの努力をも無にすることになりかねない。2014年に起きたAKB48握手会傷害事件や、今回の事件などのせいで、その文化が衰退してしまうのは避けられないことなのだろうか。しかし、本来今回の事件はストーカーの犯行であり、「アイドルとファンの距離感」の問題とは別に考える必要があるのではないだろうか。今後の動向に注目していく必要がありそうだ。

最終更新:5月27日(金)21時30分

E-TALENTBANK

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。