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桜の種類を選んで植える! 山を楽しむ「山活!」/北海道

Webマガジン コロカル 5月27日(金)21時4分配信

うちへおいでよ! みんなでつくるエコビレッジ vol.20

コロカル・Web連載【うちへおいでよ! みんなでつくるエコビレッジ】とは?
北海道にエコビレッジをつくりたい。そこにずっと住んでもいいし、ときどき遊びに来てもいい。野菜を育ててみんなで食べ、あんまりお金を使わずに暮らす。そんな「新しい家族のカタチ」を探ります。執筆は來嶋路子さん。現在、東京と北海道を行き来しながら編集の仕事をしつつ、エコビレッジをつくるという目標に向かって奔走中。ときどき畑仕事も。

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■春に欠かせない山の手入れとは?

エコビレッジづくりの可能性を探るために、この春、わたしは山を買った。ここに家を建てたりビレッジ化したりするプランはまだまだ先の話になるが、木が伐採された笹原のようなこの地をどのように活用していくのか、いま計画を練る段階に入っている。山での活動、略して「山活!」と勝手に命名し、まず、わが山の隣の土地を所有し、山に詳しい日端義美さんに弟子入り(?)しつつ、山の手入れや楽しみ方を教わることを始めている。

ゴールデンウィークは絶好の「山活!デー」だ。日端さんは、わが山のとなりとともに、岩見沢の上幌地区にも山を持っている。5月2日、この上幌の山で、日端さんが理事を務める〈みどりのおやゆび チュプ〉のメンバーによる、春のこの時期に欠かせない山の整備が行われた。〈みどりのおやゆび チュプ〉とは、以前この連載(第7回)で紹介した岩見沢を中心に活動をしている〈自然エネルギーを考える会〉が、NPO法人の申請をするにあたって新たにつけた名称で、日端さんの山で自然の恵みを暮らしに還元するさまざまな活動を行っている(ちなみにわたしもメンバー)。

この日のメインの作業となったのはニセアカシアの駆除だ。幼木のうちに根元から切り倒し、切り株に農薬を塗布するというもの。ニセアカシアは北米原産のマメ科の木で、荒れ地でもよく育つことから、緑化のために、明治以降に導入された。ハチミツの蜜源になるなど役立つ面もあるようだが、繁殖力が旺盛なため、生態系バランスが崩れてしまう恐れも指摘されており、近年では駆除が必要だと考えられるようになっている。

たしかに日端さんの山を歩いてみると、草原のあちこちにニセアカシアの幼木が1~2メートルくらい伸びているのを見つけることができた。しかも根元から切り倒しても、脇から再び芽が出てくるようで、簡単には駆除できないものだという。外来種が多くなっている現状を考えると、木々を伐採した土地を放置しておくだけでは、多様性を持つ本来の森の姿に戻るわけではないのだということを実感した。

みんなで汗を流したあとは、この時期の山のお楽しみ!フキ、ヨモギ、イラクサ、ニリンソウなど山菜採りに精を出した。「今日の晩のおかずが一品これでできるねー」なんて、おしゃべりしながら葉をつんでいく。日端さんをはじめ会のメンバーのみなさんは、山菜にもとても詳しく、これは胡麻和えにするといいよなど、食べ方もいろいろと教えてくれた。


■桜が満開になる、山の姿を思い描いて

5月8日にも日端さんの山を訪ねた。「山の将来計画をたてるんなら、いま時期の桜を見ておいたほうがいい」というお誘いがあったからだ。日端さんの上幌地区の山に向かうと、緑の葉がようやく芽吹き始めた木々のあいだをぬうように、桜があちこちで開花をしていた。濃い色のピンクから、真っ白な花まであって、トーンが微妙に異なった桜は見飽きない。公園などではない個人が所有する山で、これだけの種類の桜が咲いているなんて!

うっとり見とれているわたしに、日端さんはこう言った。「開花時期にまず桜を見てさ、気に入った花が咲くものを選んで、それを挿し木にしたり、タネを植えたりして、増やしたらいいんだよ」挿し木にするのは6月下旬のことだという。今年も日端さんは、桜の苗をつくる予定があるそうで、「手伝ってくれたら苗を分けてあげてもいいよ」とニッコリと微笑んだ。

なんと!! わが山にどんな桜を植えようか、なんて考える日がくるとは!!! テンションは急上昇して、いざ桜を見回ってみたのだが……、あれもキレイ、これもキレイと思え、とても選べなかった。東京生まれのわたしにとって桜と言えばソメイヨシノだが、日端さんの山にはヤマザクラをはじめ、さまざまな種類の桜が植わっている。1種類の桜が大量に咲いている状態を見慣れていたためか、種類の多さに目移りし、ああ白いのもピンクのも、濃いピンクのも捨てがたいと、気持ちは空回りするばかり……。

「日端さん~、どれもよく見えてしまって選べません!」と正直に言ってみると、真っ白い花が咲くリョクガクザクラとチシマザクラの系統という淡いピンクの桜をすすめてくれた。ポイントは、低木で花が目の前で楽しめること、花時期がほかの桜に比べ遅いことだった。

「あったかい時期に花見したいでしょ」と、今度はニヤリと笑う日端さん。確かに!

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最終更新:5月27日(金)21時4分

Webマガジン コロカル