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台湾・高雄市、先住民に保留地の「権利回復状」授与 新政権の方針示す

中央社フォーカス台湾 5月28日(土)13時36分配信

(高雄 28日 中央社)陳菊・高雄市長は28日、台湾原住民(先住民)60戸に、計110筆、約100ヘクタールに上る原住民保留地に対する「権利回復状」(権利証)を授与した。陳市長は、授与式は原住民の土地に対する主権を、蔡英文政権が尊重していることを示すものだと強調した。

新北市原住民族行政局の楊馨怡局長によると、保留地は原住民が祖先から受け継いできた「伝統領域」だった。だが、無理やり国有地化されたため、もともと自分たちの土地だったにもかかわらず、政府に賃貸料を支払っていた。そのため一部の原住民は保留地の返還を求める活動を続けてきたという。

20日に発足した蔡政権は、総統府の下に過去の政権が生んだ原住民関連の問題を処理する、「真相と和解委員会」を設置予定。原住民の伝統領域の回復に関する法案成立などを目指すとしている。

また、「原住民族の日」にあたる8月1日には、自身もパイワン族の血を引く蔡総統が、政府を代表して原住民に謝罪を行う。

高雄市政府原住民事務委員会は昨年から、保留地の権利証を取得していない原住民に、申請を行うよう呼びかけている。

(程啓峰/編集:杉野浩司)

最終更新:5月28日(土)13時36分

中央社フォーカス台湾