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沖縄出身の比嘉武彦氏、建築学会賞受賞 「武蔵野プレイス」設計

沖縄タイムス 5月28日(土)10時43分配信

 日本建築学会が芸術・技術の発展に寄与した優れた建築作品に贈る「2016年日本建築学会賞(作品)」に、那覇市出身の1級建築士でkw+hgアーキテクツ(東京)主宰の比嘉武彦氏(54)が設計した東京都武蔵野市の複合機能施設「武蔵野プレイス」が選ばれた。同賞は、国内で最も権威のある建築に関わる賞。比嘉さんは「人やモノの出会いがある公共施設を目指した」と設計意図を説明。「歴代の受賞者は素晴らしい方々ばかり。喜びだけでなく、責任も大きい」と重みを語る。
 武蔵野プレイスは図書館、生涯学習支援、市民活動支援、青少年活動支援の四つの機能を併せ持つ施設。11年に開館し、子どもから年配者まで全世代が利用し、来館者は年間160万人に達した。
 機能別に館内を区切る従来の造りとは異なり、「ルーム」と呼ばれる丸みと緩やかな曲線を意識して構成されたユニットが数珠つなぎに連結し、吹き抜け空間とともに立体的に組み上がる。
 審査では「ルームのつながりを重視し、廊下を排除することで人々の活動が自然に混じり合い新たな発見とアクティビティの創出」に成功しており、「市民から愛される公共建築のあり方を提案した」と評価された。
 また、利用者から「どこからでも自由に入れる沖縄の古民家のイメージ、開かれた場所という沖縄らしさを感じる」と評されたともいい、「子ども時代の家を思い出した。意図しない沖縄っぽさがでていたかも」と声を弾ませた。
 これまでの受賞者には安藤忠雄氏や黒川紀章氏ら著名な建築家が名を連ねる。県内からは真喜志好一氏が「沖縄キリスト教学院大学」の設計で1991年に受賞した。
 表彰式は30日、東京都港区の建築会館ホールで行われる。

最終更新:5月28日(土)10時43分

沖縄タイムス