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マツダ、「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS」の第1弾「GVC」発表

エコノミックニュース 5月28日(土)12時38分配信

 マツダは、5月25日から27日まで横浜国際会議場(パシフィコ横浜展示ホール)で開催された日本最大の自動車技術展とされる「人とくるまのテクノロジー展2016横浜」(公益社団法人自動車技術会主催)に出展した。

 そこでマツダは、「走る歓びと優れた環境・安全性能をすべてのユーザーに提供する」という技術開発の長期ビジョンに基づいた最新技術を展示。紹介した最新技術として“走る歓び”、つまり同社が従前から標榜する「人馬一体」の走行性能を高める技術として、新世代車両運動制御技術「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS(スカイアクティブ ビークル ダイナミクス)」の第1弾となる、新発想の制御技術「G-Vectoring Control(G-ベクタリング コントロール/GVC)」を展示した。

 GVCは、ドライバーのステアリング操作に応じてエンジンから駆動輪へ伝達するトルクを緻密に変化させることで、従来別々に制御していた横方向と前後方向の加速度を統合的にコントロールし、4輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現するメカニズムだ。

 マツダはこれまで「人馬一体」の走りに欠かせない要素として、“減速・旋回・そして加速”という車両運動の連携、つまり“なめらかなGの変化”による“加速感や減速感のつながり”を重視してクルマを開発してきた。これを同社は「ダイナミクス性能の統一感」と呼んで、ブレーキやステアリング、そしてアクセルなどの操作感や応答性に一貫性を持たせることで、ドライバーに分かりやすい車両応答性を持たせてきた。

 今回発表した「GVC」では、マツダが目指す“なめらかなGの変化”による“加速感や減速感のつながり”をさらに進化させるために「エンジンでシャシー性能をアップさせる」という発想でクルマの開発を進めている技術開発の一環から生まれた。

 GVDは、運転者のステアリング操作に応じてエンジンから駆動輪へのトルクの伝達を変化させる。これによって縦方向と横方向の加速度が個別に制御されていたことを統合コントロールする。4輪への接地荷重を最適化してスムーズで効率的な車両挙動を実現するわけだが、タイヤの接地状態の最適化をも実現し、クルマが運転者の意志通りに動くことになり、ドライバーによる無意識の操作も含めた“修正舵”を減少させるという。運転者はクルマとの一体感が得られドライビングに対して自信が深まるという相乗効果もあるという。

 また、長距離ドライブなどの疲労軽減にもつながる。同時に、運転者や同乗者にかかる横Gを含めた加速度変化がスムーズになり、身体の揺れが減ることで乗り心地や快適性がアップする。

 雨の日や雪道のようなスリッピーな路面でも、操縦性や安定性を大幅に上げられ、接地感や安定感を運転者に与える。

 GVCは、高度に進んだ車両安定化装置であり、従来のABS、トラクションコントロール、ESC(Electronic Stability Control)などを統合内包し、運転者の技量にかかわらず、低速域の市街地走行から高速道路走行、そして箱根のワインディングロード走行やサーキット走行にいたるまで、幅広いシーンで効果的な運転支援システムといえるようだ。(編集担当:吉田恒)

Economic News

最終更新:5月28日(土)12時38分

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