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蜷川幸雄の告別式でも話題に…映画スターによる「伝説の弔辞」5つ

dmenu映画 5月28日(土)18時0分配信

5月16日。演出家・蜷川幸雄の告別式で、平幹二朗、大竹しのぶ、吉田鋼太郎、小栗旬、藤原竜也の役者5人がリレー形式で弔辞を読み上げ、話題となりました。特にニュース・情報番組で何度も取り上げられていたのは、トリを飾った藤原竜也のメッセージ。咽び泣きながら「蜷川さん、あなたはボクを生みました」と語ったその内容は、15歳の時から指導を受けてきた、厳しくも優しい恩師への感謝が詰まった感動的な内容でした。

このように、弔辞とは逝く者と残された者。2人の関係性がたった数分の中に凝縮されるため、時に聴衆の感情を揺さぶる言葉が放たれます。特に演劇に携わる者のラストメッセージは、芝居のセリフのように美しく、ドラマティックな名言の宝庫です。ここでは、映画スターが残した、亡き盟友に捧げた言葉をいくつか振り返りたいと思います。

「役者なら生き返ってみろ!」 原田芳雄→松田優作

1989年。膀胱癌のため、40歳の若さでこの世を去った松田優作。斎場で「優作さん! 起きてください早すぎるよ!と泣き叫んだ弟分の仲村トオルに対し、優作より9歳年上の兄貴分・原田芳雄は「俺は今までお前が死ぬとこを何度も観てきた。そして、その度にお前は生き返ってきたじゃないか!」憤っていました。優作自身が「兄貴」と呼び、自宅を隣に構えるほど慕っていた後輩の死を、原田は受け入れられなかったのでしょう。原田の悔しさを滲ませる悲痛な叫びは、この擬似兄弟の絆がいかに深いかを感じさせるものでした。

「何か非常に、最高な葬式に巡りあったような気がする。」 勝新太郎→石原裕次郎

最初は「勝ちゃん」「裕ちゃん」、次に「勝」「裕次郎」、最後は「兄弟」という言葉をもじって、「きょうらい」と呼び合っていた2人。青山葬儀所で営まれた片割れの遺影を前に、勝新太郎は原稿を持たず、感情の向くままに語り掛けました。一緒に酒を飲んで喧嘩になりそうだった時「おい、芝居にしようよ」と言って、笑いあって仲直りしたかつての友。柔和な笑顔と対面するうちに、悲しい今よりも、楽しかった日々が思い出されて、口に出た上記の一言だったのでしょう。

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最終更新:5月28日(土)18時0分

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