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ホークスのドラ1高橋純平、2軍戦で“ほろ苦”実戦デビューも「勉強できた」

Full-Count 5月28日(土)20時0分配信

球速はMAX148キロ、ボークと分かって抜いた球を本塁打されてプロ初失点

 28日、タマホームスタジアム筑後で行われたウエスタン・リーグ公式戦(ソフトバンク対広島)で、ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・高橋純平投手が実戦デビューを果たした。全体練習前には、首脳陣やほかの選手一人一人に丁寧に挨拶。大隣憲司から「ついに純平くんがベールを脱ぐか~」と冷やかされる場面もあった。

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 高橋は、先発の摂津正に続く2番手として3回表からマウンドへ。投球練習初球の球速が143kmと表示されると、満員のスタンドからはどよめきが起こった。

 内容は、2イニングで42球を投げ、庄司の2ランを含む被安打3、奪三振2、与四球2の2失点。球速はMAX148キロだった。

 雨が降り続く悪コンディションの中、結果的にはほろ苦い実戦デビューとなったが、140キロを超えるストレートとカーブを中心に、スプリットやスライダーなど、マウンドで自らの持ち味を出し尽くした。

試合後の自己分析で「セットでの真っ直ぐに課題」

 明らかな抜け球もあったし、ボークも宣告された(その球を本塁打されたため、記録上ボークは取り消し)。2イニング目には、連続四球などで満塁のピンチも背負った。ただ、高橋にとっては、侍ジャパンU18の一員として投げた2015年9月5日以来、266日ぶりの実戦登板。加えてプロ初の公式戦ということを考えれば、これからの可能性を十分に感じさせる42球だったといっていいだろう。

「(本塁打を打たれた球は)投げる途中でボークだと分かったので、途中で抜いてしまった。倉野コーチには、ボール球を投げるつもりで投げないとダメだと言われました。(ボークを取られないように)セット(ポジション)の時間を長くして、フォームとリズムが崩れてしまいました。セットからの四球2つが余計だったと思います」

 さらにドラ1右腕は、2イニングを投げた中で自分なりの課題も見つけたと語る。

「野球はチームプレーですが、個人がしっかりしていないとチームとしての息が合わない。ボクと野手のみなさんだったり、ボクと細川さんだったり、リズム的に歩調を合わせられなかったのが今後の課題です。自分のストレートで思ったよりも空振りが取れましたが、セットでの真っ直ぐにも課題がありますね。初めての登板で、多くのケースを勉強できたし、3軍制がある中、2軍で投げさせていただいたことには感謝しています」

捕手の細川は手応え、「ど真ん中でも差し込まれてファウルになる」

 また、高橋のボールを受けた細川亨は「素直に指にひっかかった球は、ど真ん中でも(打者が)タイミング的に差し込まれるからファウルになる」と、ルーキーの実戦での球に手応えを感じたようだ。

 高橋は、開幕前に“1軍1勝”という目標を掲げた。この日の実戦デビューを終え、1勝という言葉こそ謹んだが「シーズンの終わりまでには1軍で」と改めて語った。

「そのために2軍に定着するしかないと思います。いかに多く2軍のベンチに入れてもらえるかが大事ですね」

 2軍戦初登板で見つけた多くの課題を1つずつクリアしていけば、1軍のマウンドも近づいてくるだろう。高橋純平はいま、プロとしての確かな一歩を踏み出した。

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

最終更新:5月28日(土)20時12分

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