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志賀沖で82年ぶり測量 第9管区海保、最新鋭船「天洋」使い

北國新聞社 5月28日(土)3時2分配信

 第9管区海上保安本部(新潟市)は6月、志賀町海(あ)士埼(まさき)の沖合で1934(昭和9)年以来、82年ぶりに測量を実施する。海上保安庁の最新鋭測量船「天洋」(430トン)が調査し、海図の作成に反映する。金沢海上保安部は測量に合わせ、金沢港では7年ぶりとなる天洋の一般公開を行い、海上保安官の業務をPRし、人材確保につなげる。

 海上保安庁は、船舶の安全な航行などを目的に、正確な海図を作成するため、全国の領海と排他的経済水域計約447万平方キロを、測量船13隻で測量している。長年、測量されていない海域も多く、海底の変化に加え、漁港や港湾施設の整備に伴う海岸線の変更などの最新データを反映し、海図を随時改訂する。

 今回、測量する海域は、志賀町海士埼の約500メートル沖合に位置する約150平方キロで、測量は1934年に、重り付きのロープを海底に下ろして水深を測る「レッド測量」で計測されて以来となる。

 石川県には昭和初期以降、測量されていない海域があり、2006年に飯田湾周辺、09年に今回調査する海域の北を調べ、それぞれ4年後に海図を改訂した。海上保安庁は18年度までに能登半島沖全域の調査を終わらせる方針である。

 測量に当たる天洋は、07年の能登半島地震後には震源となった輪島沖の断層周辺を調べ、地層の露出などの確認に当たった。志賀沖での測量は6月6日~22日に行われ、音波の反射を利用した「マルチビーム測深機」で、深度を正確に調べる。

 金沢海保は6月11日午前10時~午後2時半、金沢港で天洋を一般公開する。参加者は、海上保安官の案内で観測室や船橋を見学し、業務内容や測量方法について理解を深める。

北國新聞社

最終更新:5月28日(土)3時2分

北國新聞社