ここから本文です

久田和紙、方言交え発信 素朴な魅力をコースターに、能登町が初製作

北國新聞社 5月28日(土)3時2分配信

 能登町は、江戸時代から地元に伝わる久田(きゅうでん)和紙を使ったPRグッズを初めて製作した。能登の方言と町のキャラクターをあしらった和紙製のコースターが出来上がり、首都圏などで催される観光イベントの際に配布する。住民グループが手作業で生産する久田和紙は、町外にはほとんど出回っていない。特産品として光を当て、方言と手作りの温かみで町の素朴な魅力を発信する。

 久田和紙は、同町久田地区に伝わる。現在は住民グループ「紙工房みわ会」が継承に取り組んでおり、コースターは、地元産のコウゾを使って会員が手すきした和紙が使用された。

 コースターは9センチ四方の大きさで2400枚作った。5種類あり、「もっしょい」(楽しい)、「まんでまい」(とてもおいしい)、「ちょっこり」(少し)、「いかなてて」(どういたしまして)、「ごーわく」(腹が立つ)という方言と、方言に合わせてさまざまな表情を見せる町キャラクター「のっとりん」をプリントした。裏面に方言の解説を記した。

 久田和紙は毎年、町内全中学校の卒業証書に使われており、生徒が和紙作りを体験している。みわ会が普及を目指して商品化にも取り組んでいるが、手作業のため生産量はわずかで、道の駅「桜峠」や観光情報ステーション「たびスタ」でしおりを販売しているにとどまっている。

 町の担当者は「手にとってもらえば久田和紙の温かみが伝わるはず。埋もれた地域資源を生かして町の魅力を紹介したい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月28日(土)3時2分

北國新聞社