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「貯金ができない」アラサー独女にFPが助言

ZUU online 5月29日(日)8時30分配信

キャリアをコツコツ積みあげて、時間にもお金にもゆとりがあるはずのアラサー独身女性から「貯金できない」「貯金しているのに増えていかない」とのご相談も多くなってきました。収入もそこそこあり、忙しくお金を使う暇もない「アラサー独女」、なぜ貯金ができないのでしょうか? そこで今回は具体的な事例を挙げながら”貯蓄できないアラサー独女”にならないためのアドバイスを紹介していきたいと思います。

■忙しいを言い訳にした浪費が多くなりがち

とても素敵なお洋服を着こなし、流行最先端のバッグを携えご相談に来られた30代独身女性。お話をうかがうと年収は600万円、手取で月収は30万円、ボーナスは70万円ほどが夏と冬の2回出るそうで、一家の大黒柱の年収と変わらないものでした。貯金の金額はなんとゼロで保険にも全く加入していません。30代を迎え将来今のパートナーと結婚するかもしれないし、しないかもしれないという状況の中で、将来に漠然とした不安があり相談に来られたのでした。

家計の内訳を訊くと何にいくら使っているかわからない。お金があるから何も考えずに使ってしまっている。残業も多く、疲れを発散するために一人でも外食してバーに立ち寄り終電の時間になっていなくてもタクシーで帰宅する生活。朝食はコンビニで買ってオフィスで食べ、ランチは話題のお店に行くが1000円の予算でおさまるように工夫している。喉が渇くと自販機でコーヒーを買い、それが1日に2、3回になることもある。自宅のキッチンは入居時からほとんど使っていない。休みには映画や温泉に行き、普段のストレス解消に努めている。ボーナスがでると趣味の海外旅行にでかけ、ショッピングを楽しんでいる、とのことでした。

とてもハードなお仕事で平日は朝から晩まで働き詰めのようでしたから、自宅で料理できないのもやむを得ないと思います。また、お休みに趣味の時間を楽しむことも大切だと思います。しかし、このままではせっかく汗水流して働いたお金はすべて使ってしまい、貯蓄はできるはずもありません。忙しいことを理由に浪費を繰り返してしまっていたのです。では、どのように貯蓄できる体質作りをしていったらいいのでしょうか?

■何にいくら使っているか把握しよう

貯蓄するためにはいくら貯金にまわせるのか、普段のお金の使い方に見直しができるところはないかチェックすることが大切です。手取りの15%から20%くらいは貯金しましょうと目標を伝えても、自分のお金の流れがわかっていないと実行できません。まずは、何にいくらつかっているのか知ることから始めましょう。

と言ってもいきなり家計簿をつけるのはハードルが高すぎますので、毎日レシートをノートなどに貼って、時間ができた時にいくら使ったのかを書き出します。自販機で買ったものも忘れずに記入し、カードで払って実際にその時に現金を使っていなくてもお金を使っていることに変わりはないのでもれなく記入します。ご相談者様はそれを1ヶ月続けるといかに自分が浪費していたか愕然とされていました。

毎日のコーヒー130円×2回を30日間で7800円の削減、外食ばかりの生活から週末は自炊に変更して1日3000円かかっていたのが8日間で24000円の削減、コンビニの朝食を自宅でコーヒーとパンなどにすることにして500円×30日間で15000円の削減。以上、合計46800円の削減です。手取りが30万円でしたから、これで収入の15.6%分の支出が見直しできました。これで貯蓄可能額46800円となったのです。

まずは、お金の流れを把握しいくらやりくりしていくら貯蓄が可能かきめていきます。そのまま通帳に入れっぱなしではなんとなく使ってしまいがちなので強制的に引き落としの積立をしていくことをおすすめします。

■自分の収入と払っている税金・社会保険料を把握する

貯金できないという方は、まず給料明細をもらって確認するのは最終的な手取額だけという方が多いようです。自分がどれだけ働いていくら収入があり、社会保険料はいくら払って税金はどれくらい引かれてこの手取りになるのか確認しましょう。いかに多額の社会保険料・税金が引かれているのかあらためて驚かれることと思います。

税金を減らすには控除をうまく活用することが大切です。このご相談者様は、将来に漠然とした不安を抱えているにも関わらず一切保険に加入されていませんでした。うかがうと入院やガン、万一のことが会った時お葬式代くらいは残したい、老後の年金も不安とのこと。

生命保険料控除は、医療・介護、一般(死亡保障系)、年金と3つの枠があります。一つの枠につき年間保険料8万円払うと4万円所得から控除され、所得税・住民税合わせると10800円メリットがあります。保険料80000円で10800円ですから単純計算で13.5%のメリットです。特に一般、年金については解約金が貯まり将来の返戻金を貯金目的として活用することもできるので、メリットは大きいと言えます。

アラサー独女は、経済的に自立、やりくりをあまり考えなくても家計が成り立つことが多いですが、一生懸命働いて得た対価をなんとなく浪費するのではなくしっかり将来をふまえた準備をしながら楽しんでお金を使ってほしいと思います。

稲村 優貴子
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、心理カウンセラー。2002年にFP資格を取得し、独立。現在「FP For You」代表。テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。「FP Cafe」登録FP。

(提供:DAILY ANDS)

最終更新:5月29日(日)8時30分

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