ここから本文です

【週間為替展望】米利上げ期待から円安トレンドを想定

ZUU online 5月29日(日)19時10分配信

23日の東京市場は、ドル円相場が110円20銭で始まったものの、日本株が大きく下落すると、連れる形で下落する流れとなり、109円台を付けた。海外市場でも、原油先物価格の下落などからリスク回避の流れとなり、109円10銭まで下落した。

24日の東京市場は、方向感なく、109円台前半で膠着状態となった。海外市場では、米4月新築住宅販売件数が2008円1月以来の高水準となったことで、リスクオンに傾き、一時、110円13銭まで上昇した。

25日の東京市場は、110円を挟んでもみ合いとなった。海外市場では、原油先物価格の上昇からリスク先行の流れとなり、一時、110円46銭まで上昇した。ただ、原油先物価格が1バレル50ドルの大台を前に失速したことで、その後は伸び悩み、110円台前半でニューヨーククローズとなった。

26日の東京市場は、特段材料はなかったものの、円買いの流れとなり、一時、109円41銭まで下落した。ただ、海外市場に入ると、原油先物価格の50ドル台回復や、米新規失業保険申請件数が良好な結果となったことなどから、再び110円25銭まで値を戻した。しかし、米4月耐久財受注の資本財受注が悪化したことで、円買いの流れが再燃し、109円台後半でニューヨーククローズとなった。

27日の東京市場は、日本株の上昇を背景に円売りドル買いの流れとなり、110円程度まで上昇したもののその後はもみ合いとなった。海外市場では、イエレンFRB議長が今後数ヵ月以内の利上げを示唆したことから、ドル買いが加速し、一時、110円46銭まで上昇し、そのまま110円台前半で週の取引を終えた。

■今週の為替展望

今週注目される経済指標は、31日の4月失業率・有効求人、4月家計調査、4月鉱工業生産、米4月個人所得・個人支出、米5月CB消費者信頼感指数、1日の1-3月期法人企業統計、中国5月製造業PMI、米5月ISM製造業景況指数、2日の米5月ADP雇用統計、3日の米5月雇用統計、米5月ISM非製造業景況指数などである。

今週の外国為替であるが、イエレンFRB議長は講演で「今後数ヵ月のうちに」利上げが正当化されるとの認識を示したことから、ドル買いの流れが継続すると考えて良いだろう。さらに、安倍首相は伊勢志摩サミットで「リーマン・ショック前に似ている」といった内容の説明を行ったことから、消費増税延期を正当化しようとしているとの期待が高まっている。以前より、安倍首相は、リーマン・ショックや大震災のような事態が発生しない限り、増税を実施すると述べてきた。増税延期期待で日本株の上昇に連れる形での円売りも期待できるはずだ。

テクニカル面では、週足ベースのボリンジャーバンドはローソク足が、マイナス1σから移動平均線の間となっており、週足14週のRSIは、40%台前半となっていることから、特段、過熱感等は出ていない水準となっている。

以上を考慮すれば、日米の政策期待から強気で考えるのが妥当だろう。増税延期から日本の財政懸念のよる日本国債の格付け引き下げリスクはあるものの、悪い円安の流れも想定されるため、強気スタンスは変わらずで良いだろう。(ZUU online 編集部)

最終更新:5月29日(日)19時10分

ZUU online