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新曲「ふたりのふくしま」 59市町村の宝 曲に乗せ発信

福島民報 5月29日(日)9時58分配信

 福島県内59市町村の良さを再発見する旅が新しい福島の歌を生んだ。「風とロックCARAVAN福島」がきっかけで、クリエイティブディレクター箭内道彦さん(郡山市出身)が作詞し、音速ラインのボーカル・ギター藤井敬之さん(いわき市出身、郡山市在住)が曲を付けた。タイトルは「ふたりのふくしま」。28日に2人がラジオ福島の番組で発表した。
 「福島でわらじ祭り」「会津坂下で馬刺しを」「夜ノ森桜 富岡」…。全59市町村が登場する歌詞をなぞると祭りや景色、おいしい食べ物、名所などが次々と思い浮かぶ。藤井さんの紡いだ軽快で時に哀愁を感じさせるメロディーが福島への旅にいざなう。
 CARAVANは平成25年12月に始まった。毎月各地を巡り、28日に開催された三島町で28カ所目。いろいろな人と出会い、さまざまな自然を目にし、各地の魅力を肌で感じてきた。「全ての市町村で、それぞれに自分たちのまちの良さに胸を張れる歌を作りたかった」。2人の思いが形になった。
 ただ、「歌はまだ完成していない」と箭内さん。「自分の古里の自慢はこれだという人がいるはず。歌詞の書き直しを募集したい」と県民参加型で完成させる考えだ。提案が採用されれば、作詞のクレジットに名前が入るという。
 今後、CDやプロモーションビデオを作り、福島の魅力を全国に発信する。CDは9月に白河市などで開催する野外音楽イベント「風とロック芋煮会」までに完成させる。プロモーションビデオは59市町村の名産や風景の写真、映像などを県民から募り、一つの作品に仕上げる予定。箭内さんは「究極のご当地ソングにしたい」と意気込む。
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故から5年が過ぎ、いまだに風評は収まらない。曲はCARAVANや箭内さんが東京で手掛けるコミュニティFM局「渋谷のラジオ」などさまざまな場所から発信する。「県民にはまだ知らないまちを感じてほしい。県外の人には福島を訪れるきっかけにしてほしい」。歌の力で福島の復興を後押しする。

福島民報社

最終更新:5月29日(日)13時3分

福島民報