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屋根は2020年以降 [全仏テニス]

THE TENNIS DAILY 5月29日(日)12時0分配信

 毎年のように雨は全仏オープンのスケジュールに影響を与え、プレーヤーたちはロッカールームで長い時間、待たされることになる。そんな中、繰り返し浮かび上がる“問い”は、なぜセンターコートに屋根がないのか?というものだ。

ギー・フォジェが全仏オープンの新トーナメント・ディレクターに就任

「フランスにようこそ」と、トーナメントディレクターのギー・フォジェは言った。先週の月曜日に、パリの悪天候が2日連続でプレーを中断させたときのことである。

 2018年までに開閉式の屋根がセンターコートのフィリップ・シャトリエ・コートに設置されると発表されたあと、現在では屋根の完成予定日はもっとも早いケースでも2020年まで延期されることになった。

「ほかの国なら、ことはもっと迅速に進むのだろうが」とフォジェは言った。「これは、ただ時間の問題なのだ。2020年は、我々が設定した最終期日。それまでにはすべての仕事が完了しているよう願っている」。

 全米オープンが新しい開閉式の屋根を設置した今、全仏オープンは雨の日にプレーを続行させることができる施設を持たない唯一のグランドスラム大会となった。

「幸い我々には、非常に迅速に被せることのできる、防水シートがある」とフォジェは言う。「もしも天気が崩れたとしたら、選手たちに2日連続でプレーしてもらう必要はあるかもしれないが…。そうなってしまったら悲しいが、選手たちはそのことを知っていて、受け入れてくれている」。

 屋根の建設は、ロラン・ギャロスのリノベーション・プランの一環だ。それは地元住民と環境保護団体の活動家によって起こされた訴訟のため、保留になっていた。フランスの行政訴訟における最高裁判所である国務院が、9月に判決を下すことが予期されている。

 環境保護団体は、セレ・ドートイユ植物園(ボタニカル・ガーデン)に5000席のコートを建設することは、植物に害を与えると主張し、プランの開始時から計画を阻止しようとしていた。フィリップ・シャトリエ・コートから数百m離れたところにある植物園の19世紀のグリーンハウスには、膨大な種類の熱帯植物や、地元の花々が植えられている。

 屋根の設置は、このプロジェクトの最終段階に行われることになるだろう。

「スタジアムでの工事は、すでに2年目に始まっていたんだ」とフォジェは言う。「今のところ、目で見ただけではわからないかもしれないが、前進しているんだよ。屋根を付けるには、スタジアムの構造を変える必要があるんだ」。

 四大大会の会場の中でもっとも小さい(施設は21エーカー、8.5ヘクタールの土地に設置されている)ロラン・ギャロスにおける建設と改装の遅れは、パリの2024年オリンピック招致にもダメージを与えるかもしれない。招致委員会は全仏の会場を、オリンピックとパラリンピックの双方で使うことを予定している。

「フランスにはストライキがあるんだ。物事を成すには時間がかかるんだよ」とフォジェは言う。「IOC(国際五輪委員会)は、そのことを考慮に入れていると思う。我々がここで送っているのは、必ずしもポジティブなメッセージではないかもしれない。でも、僕らはプロジェクトが実を結ぶことを確信している」。(C)AP (テニスデイリー/THE TENNIS DAILY)

最終更新:5月29日(日)12時0分

THE TENNIS DAILY