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「金沢の街」を織物で表現 美大・大高教授、ポーランド国際展で入賞

北國新聞社 5月29日(日)3時3分配信

 ポーランド・ウッジで開かれている世界的な染織展「第15回国際タペストリートリエンナーレ」で、金沢美大の大高亨教授の作品が入賞した。「水の街金沢」を織物で表現した大作で、近づくと揺らめく水の中に金沢の街並みが映り込んでいるように見える。デジタル技術を駆使して光沢や凹凸のある糸を精巧に組み合わせた大高教授は「日本の織物技術が世界でも認められた」と喜んだ。

 国際タペストリートリエンナーレは、国立ウッジ中央染織美術館で3年に1回開かれる展覧会で、染織の展覧会としては世界で最も古いとされる。世界各国から選抜された染織作家が力作を寄せ、今回は46カ国の135人が美を競った。

 大高教授は、多彩な糸を複雑に組み合わせて模様を織り出す「紋織物」を出展し、国立ウッジ中央染織美術館賞に輝いた。

 「マイ・シティー・オブ・ウオーター2015」と題した高さ290センチ、幅150センチの作品で、見る角度によって表情を変える精巧さなどが高く評価された。

 大高教授は、平面を立体的に見せる「オプティカル・アート(オプ・アート)」を専門に取り組んできた。金沢が「水に囲まれた街」と思い立ち、オプ・アートの手法を生かして、揺らいだり、波打ったりする水を具体的に表現できないかと、制作に乗り出した。

 縦糸と横糸をどう組み合わせるかは全てプログラミングで組み立て、デジタル信号で織機を動かした。

 織り出した風景は、しいのき迎賓館や長町武家屋敷跡など、いずれも自ら撮影した写真を元にしており、大高教授は「新しい挑戦ができた。これからの励みになる」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月29日(日)3時3分

北國新聞社