ここから本文です

“AI美女”に翻弄される未来がすぐそこに!?

dmenu映画 5月30日(月)15時0分配信

『リリーのすべて』で今年のアカデミー賞助演女優賞に輝いたアリシア・ヴィキャンデルが、AI(人工知能)役で登場する『エクス・マキナ』。人間以上に魅力を持ったAIが目の前に現れたとき、人はどうなってしまうのでしょうか? 魅惑的なAIと深い関係に陥ってしまう主人公は、近い将来の自分なのかも……!?

AIは人間のコントロールの外にいる

欧米でカルト的な人気となっている『エクス・マキナ』(日本公開は6月11日)。
世界最大のインターネット会社“ブルーブック”で働くプログラマー、ケイレブはある日、社長のネイサンが所有する別荘に1週間滞在することになります。そこで、アリシア演じる美しい女性の姿をしたロボットAI“エヴァ”と出会い、彼女に搭載された人工知能のテストに協力することになります。会話を重ねていくうちに、ケイレブ好みのファッションやしぐさなど、理想の女子を体現していくエヴァ。その存在に次第に魅了されていくケイレブは、テストされているのはエヴァではなく自分なのではないかと困惑していきます。

今作でアリシアは、もともとの美しい顔立ちとバレエで鍛えたエレガントな動きで、人間離れしたかわいらしさを表現しています。さらに、人間のコントロール下にあるロボットとは違い、AIはひとたび世に出ればどんどん自己学習していきます。人間と同じように、出会う人や環境から影響を受けて成長するのです。機械であっても、予測不能な独自の発達を見せたとき、人間にはミステリアスな魅力として映ってしまうのでしょう。

とことんAIと関係を深めた行く末は?

これまでも、AI美女が登場する映画にはこんなものがありました。

『ブレードランナー』(1982年公開)
“レプリカント”と呼ばれる人工知能を持ったアンドロイド型ロボットが登場する2020年が舞台のストーリー。レプリカントを開発した博士の美人秘書、レイチェルは、レプリカントを抹殺する使命を持った“ブレードランナー”と呼ばれる捜査官、デッカードと出会います。デッカードは、自覚がなかったレイチェルがレプリカントであることを見破りつつも、彼女に惹かれていきます。

寿命が近づくにつれ、感情が芽生えていく特性を持ったレプリカントのレイチェルにも、デッカードへの恋心が生まれてきます。レイチェルは、感情が深まるほど自分の存在も終わりに近づいていくという葛藤に悩まされながらも、デッカードと共に生きていこうとします。

『her/世界にひとつだけの彼女』(2014年公開)
妻との別離から、寂しい想いを抱えて暮らしている主人公の男性、セオドア。人間のような肉体は持っていないものの、ユーモアのセンス抜群で明るくセクシー、頭脳明晰に応えてくれるAI型OS“サマンサ”と出会い、その存在がすっかり気に入った彼は恋に落ちていきます。

AIであるサマンサとの関係にのめり込んでいくセオドアは、彼女を連れて(携帯して)、2人きりのビーチデートへ出かけ、友人たちと一緒にピクニックにも出かけます。人間の恋人同士と同じように関係を深めていった2人に芽生える、セックスしたいという気持ち。肉体のないサマンサと、OS音声のみのバーチャル・セックスをするようになり、さらに実存する第三者の女性も巻き込んで……と、人間とAIとの壁を乗り越えようとしていきます。

姿・形がないからこそ、互いに話す言葉のセンスや音で、より深いコミュニケーションを深めようとする同作。ストーリー展開をロマンチックに盛り上げるサントラも良作です。

これらの作品を見ると、機械でできたAIと共にいることで、逆に“人間らしさ”が浮き彫りになるという不思議なコントラストが生まれています。現実世界でもAIの研究は日々進んでいます。AIと共存する近未来への心の準備はできそうですか?

(文/岩木理恵@HEW)

最終更新:5月30日(月)15時0分

dmenu映画

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。