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<話題>根強い人材採用ニーズ、求人サイト関連銘柄に注目

モーニングスター 5月30日(月)9時0分配信

 人手不足が続くなか、企業の人材採用ニーズは依然根強い。全国求人情報協会が5月25に発表した4月分の求人広告掲載件数等集計結果によると、求人メディア全体の広告掲載件数は123万3515件(前年同前月比16.9%増)に達した。3月分では、費用対効果の面で広告を一時見合わせる動きがあったとされ、6年ぶりに前年割れとなったが、いち早く回復した格好だ。

<求人サイトの広告掲載件数は2ケタ成長続く>

 ただし、メディア別でみると、事情は異なる。件数拡大のけん引役は、インターネットの求人情報専門サイト。求人サイトは71万2580件(同25.7%増)と高い伸びを示し、2ケタ成長が継続した。一方、フリーペーパー(無料求人情報誌)は39万6082件(同10.3%増)と増加に転じたが、有料求人情報誌が4万5117件(同4.5%減)、折込求人紙が7万9736件(同2.5%減)といずれも減少傾向にある。

 いわば、求人サイトが独り勝ちの状態。企業の求人意欲は引き続きおう盛ながら、利用者は紙媒体から求人サイトへとシフトし、その流れは一段と強まる方向にある。スマートデバイスによるインターネット閲覧が一般化し、求人広告の閲覧機会の増加がビジネス拡大につながっている。勢い、求人サイト銘柄は業績拡大期待とともにマーク続行の対象になろう。

<ディップなど今期は最高利益更新見通し>

 例えば、アルバイトサイト大手のディップ <2379> 。17年2月期の単体営業利益は85億円(前期比18.7増)を見込み、最高利益を更新する。求人広告サイトのバイト情報「バイトル」、派遣情報「はたらこねっと」などを運営する、主力のメディア事業において、営業力の強化とともに、コンテンツ充実などスマホ中心のネット媒体への対応を進める。

 転職情報に強いネット求人大手のエン・ジャパン <4849> も同様だ。17年3月期に連結営業利益57億円(前期比11.4%増)を見込み、最高利益を塗り替える。同社では企業の採用需要は高い状況が続くと判断し、転職情報サイト「エン転職」を軸に事業拡大を想定する。

 製造業分野の求人情報サイト「工場ワークス」を軸に好調に推移しているのがインターワークス <6032> 。17年3月期の連結営業利益は9億6000万円(同20.7%増)と、こちらも最高利益を更新する見通しだ。企業の求人ニーズをさらに取り込み、顧客求人企業における広告費に占めるシェアの拡大を計画している。このほか、人材紹介事業や採用支援事業でも2ケタ成長を目指す。

 これら3銘柄は目下、出直り波動を形成中。PER、PBR面での割高感は残るが、成長軌道に乗った銘柄群でもあり、人気継続の可能性は高いとみられる。

(モーニングスター 5月27日配信記事)

最終更新:5月30日(月)16時31分

モーニングスター

チャート

ディップ2379
3160円、前日比+100円 - 9月23日 15時0分

チャート

エン・ジャパン4849
2105円、前日比+110円 - 9月23日 15時0分

チャート

インターワークス6032
1144円、前日比+2円 - 9月23日 15時0分