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子どもが「お腹が痛い」と訴えたら…知っておきたい子どものお腹の病気

ベネッセ 教育情報サイト 5月30日(月)17時0分配信

子どものお腹の病気、いわゆる胃の病気とよばれるものにはどんなものがあるのでしょうか。胃の病気というのは消化器の病気をさしています。単純な食べ過ぎから菌による胃腸炎、ストレス性、それ以外にも警戒したほうがよいものが多数あります。子どもが「お腹が痛い」と訴えたとき正しい対応ができるよう、ある程度の知識を蓄えておきましょう。

子どものお腹の病気の種類

お腹が痛いといってもいろんな原因があります。

◆便秘
子どもの腹痛の30~40%は便秘! お腹の中で何か大変なことが起きているのではないかと心配になるほどの痛みを訴えることがあります。そんなときはきちんと便が出ているか確認してみましょう。便が出ていなければまずは浣腸をしてみるのもよい方法です。市販のイチジク浣腸で浣腸して大量のガスと便が出たとたんに数分後には笑顔が見られるようになることも少なくありません。浣腸はおうちでしても安全ですが、子どもの年齢に合ったものを買っておきましょう。

◆急性胃腸炎
ウイルスや細菌などによる感染性のものと非感染性のものがあります。
・食べ過ぎ、飲み過ぎなどによる胃腸炎
・細菌やウイルス感染による「感染症胃腸炎」や「食中毒」
などが含まれます。
腹痛以外に下痢や嘔吐(おうと)、発熱などを伴っていることが多く、子どもの腹痛の15~20%をしめるといわれています。

◆ウイルス感染性胃腸炎
いわゆる「お腹の風邪」と呼ばれることもあります。ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどが原因で、こういったウイルスに特効薬はなく、症状に合わせた療法を選択することになります。発熱などもあるので、まずは小児科を受診し判断を仰ぎましょう。軽い風邪のウイルスが胃腸におよんでこの病気に発展することもあります。

◆食中毒
腐った食品や細菌に汚染された食物を食べたことにより、嘔吐・腹痛・下痢などが起きる病気です。細菌の種類や体調にもよりますが、食後数時間から数日経って症状が出始めます。脱水になりやすいため水分摂取が欠かせませんが、嘔吐を伴っている時には水分を十分とることができないので点滴が必要になることもあります。水分を飲むことができないようなら受診をおすすめします。

◆自家中毒(周期性嘔吐症)
激しい嘔気や嘔吐を数日間隔で繰り返すことも。自家中毒は、正式には「周期性嘔吐症」あるいは「アセトン血性嘔吐症」と呼ばれる疾患です。中毒という言葉がついていますが、上で述べた食中毒と違って、体内の脂肪が分解される過程でできるアセトン(ケトン)体という物質が血液中に溜まりその結果繰り返し嘔吐してしまう病気で、自家中毒と呼ばれるゆえんです。アセトン臭はリンゴの腐ったような特有のにおいがするのが特徴です。代謝機能が未熟な子ども時代に起きやすく、2~10歳頃までが好発年齢でストレスや疲れが強い時に起きやすいとされています。

自家中毒の症状の特徴は、激しい嘔気と数日間隔で周期的に嘔吐することです。数日続いた嘔吐が収まったと思ったら、しばらくしてからまた嘔吐が起きるということが繰り返されたら、自家中毒かもしれません。息や嘔吐物からリンゴの腐ったような酸っぱいにおいがするのも特徴のひとつです。

強い腹痛や繰り返される嘔吐がおさまらない場合には、早めの受診を

子どもが腹痛や嘔吐を訴える病気のなかには、腸重積や胃・十二指腸潰瘍、急性虫垂炎(いわゆるもうちょう)、アレルギー性紫斑病などがあります。
子どもの場合は特に、強い腹痛や反復する嘔吐、ぐったりするなど全身状態が悪い時は、たまに生命にかかわるような重大な病気が隠れている場合もあります。ふだんに比べぐったりしているなとか、いつまでも症状が続くような場合には、夜間などでも病院を受診してください。

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:5月30日(月)17時0分

ベネッセ 教育情報サイト