ここから本文です

大型風洞7月再開 最大400km/hの風で鉄道車両の空力騒音や空気抵抗など測定

乗りものニュース 5月30日(月)16時1分配信

直径5mの送風機を設置

 鉄道に関する研究開発、調査などを手掛けるJRグループの公益財団法人鉄道総合技術研究所(鉄道総研)は2016年5月26日(木)、滋賀県米原市の「風洞技術センター」において進めている「大型低騒音風洞」のリニューアル工事について、今年7月15日(金)に竣工し運転を再開する予定であることを発表しました。

「大型低騒音風洞」とは長さおよそ1mの羽根12枚からなる直径5mの主送風機によって、人工的な風を全長228mある周回状のトンネル(風路)に発生させ、測定部に設置した実機や模型に風を当てて、空力騒音や空気抵抗などを測定する設備です。

 測定部における最高風速は400km/h。また、測定部に測定対象がないときの騒音レベルは75デシベルで世界トップクラスといいます。ちなみに騒音レベルについて、地下鉄の車内(窓を開けたとき)が80デシベル、騒々しい事務所の中や街頭が70デシベルといわれています。

 この「大型低騒音風洞」は1996(平成8)年に運転を開始。鉄道車両の空力騒音や空気抵抗、横風の影響評価などについての研究と開発に使用されてきました。しかし、経年劣化による故障が散見されるようになったことなどから、2015年5月、リニューアル工事に着手。今年5月9日(月)には、風洞の心臓部にあたる新たな7000kwモーターが、国内最大級の550tクレーンを用いて搬入されました。

 リニューアル後はモーターの加減速性能が向上することから試験効率が向上。また、電気を効率良く使う仕組みを採用することから省エネルギーにも寄与するといいます。

 鉄道総研はこの「大型低騒音風洞」について、再開後も引き続き「世界トップクラスの風洞性能と安定的な稼働」を維持し、研究開発や受託試験に貢献していくとしています。

乗りものニュース編集部

最終更新:5月30日(月)18時15分

乗りものニュース

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

地球外生命を宿しているかもしれない1つの惑星と3つの衛星
地球外にも生命はいるのでしょうか?NASA(アメリカ航空宇宙局)の惑星科学部門の部門長であるジェームズ・グリーンと一緒に、地球外生命を宿していそうな場所を太陽系内の中で探してみましょう。 [new]