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固定電話、3人に1人は設置していない!? そのワケは……

SUUMOジャーナル 5月30日(月)7時30分配信

あなたの家には固定電話はありますか? 数年前まではあたりまえのようにどの家にもあった固定電話。でも最近では、約3割もの家庭で使われていないんです。その理由は何なのか? 今回は全国の300人の男女に固定電話についてのアンケートをしてみました。

■固定電話の設置率は、年代が下がるにつれて低下。賃貸の人は設置率が5割をきる結果に

まず知りたいのは、「自宅に固定電話を設置しているかどうか」。結果は設置している人が全体の66.7%、設置していない人は33.3%でした。設置している人が6割以上と多いものの、一昔前の「どの家にも固定電話があった時代」と比べると低い設置率でした。

Q.自宅に固定電話を設置していますか(単一選択)
・はい(66.7%)
・いいえ(33.3%)

年代別で見てみると、20代は50.7%、30代は52.0%と約半数、40代になると77.3%、50代以上は86.7%と、年代が上がるにつれて設置率は上がります。年代が高いほど固定電話が家にあるのが普通で、若い世代になればなるほど携帯電話ですべてが事足りるためか、わざわざ設置はしないという人が多いようです。

【図1】40代、50代と年代が上がるにつれ、設置率がアップする傾向に(SUUMOジャーナル 編集部)

また、賃貸、持ち家という居住形態でみてみると、賃貸の場合は設置率が43.3%だったのに対して持ち家では90.0%と、46.7ポイントの差をつけて圧倒的に持ち家での設置率が高いことが分かりました。

【図2】 持ち家では設置率90.0%と賃貸よりも圧倒的に高い(SUUMOジャーナル 編集部)

■設置している派は「固定電話は設置するもの」と考えている人が半数以上

では、固定電話を設置している人はなぜ設置しているのか。その理由をみていきましょう。

Q.固定電話を設置しているのはなぜですか?(複数選択)
1位:家には固定電話を設定するものだと思っているから(58.0%)
2位:インターネットを利用するから(24.5%)
3位:FAXを利用するから(21.0%)
4位:携帯電話は持っているが、家にいるときは固定電話を使いたいから(24.5%)
5位:携帯電話を持っていないので、通話のために必要だから(4.0%)

一番多かった回答は「家には固定電話を設置するものだと思っているから」で58.0%。固定電話があるのがあたりまえということなのでしょう。特に40代はこう回答している人が69.0%にのぼり、他の年代より高い結果となりました。2位は「インターネットを利用するから」が24.5%。3位には「FAXを利用するから」が21.0%と続きました。FAXに関しては40代、50代以上の使用が多いようです。4位は「携帯電話は持っているが、家にいるときは固定電話を使いたいから」で、携帯電話と使い分けをしている人もいるようです。

■ほんとうに必要?必要派・不要派それぞれの主張は?

次に、固定電話を必要と思っているのかを聞いたところ、必要だと思っているのは42.7%、不要と思っているのは41.3%で、必要派と不要派は同程度いることが分かりました。

Q.固定電話は必要だと思いますか(単一選択)
・必要(42.7%)
・不要(41.3%)
・わからない(16.0%)

年代別にみてみると、必要派は20代では全体の24.0%、30代が30.7%だったのに対し、40代になると49.3%、50代以上では66.7%と、年代が上がるにつれ必要と答える人が増える傾向。

【図3】20代、30代で半数以上が不要と答えたのに対し、40代以上になると半数が必要と回答(SUUMOジャーナル 編集部)

また、居住形態では、持ち家では必要派が56.0%で半数を超え、賃貸では不要派が56.7%と半数を超えました。

【図4】賃貸に住む人で固定電話を必要と思う人は約3割という結果に(SUUMOジャーナル 編集部)

必要派、不要派それぞれのコメントをみてみましょう。
●必要派
・親世代は主に使うのが固定電話だから(28歳・女性)
・災害時など携帯電話が通じなくなる場合もあり得る(56歳・男性)
・子どもの学校の連絡網がみんな固定電話だから、地域的にそうでないと変に思われるかと考えている(49歳・女性)
・自分の携帯電話にセールスの電話がかかってくるのはうっとうしい(22歳・女性)
・部屋の中で携帯が行方不明になっても、固定電話で自分の携帯にかければすぐ見つかる(23歳・男性)

●不要派
・固定電話でできることは携帯電話でできる。そして携帯電話でできることは固定電話ではできない(32歳・男性)
・家族全員、携帯を持っているから必要ないと思う(57歳・男性)
・固定電話をほとんど使っていないので。たまに勧誘やセールスの電話くらい(41歳・女性)
・携帯電話があれば通話、メールなど連絡は十分に取れる 固定電話は家にいるときにしか使えないので不便(50歳・男性)

このように、必要派では「親が使っているから」「セールスの電話が携帯にかかってくるのが嫌」「地域・文化的に置くものと思っている」「災害時に携帯よりもつながるのでは」という声が、不要派は「携帯電話ですべてが事足りる」という声が多く聞かれました。

また、固定電話を設置していない人の声としては、以下のようなコメントがありました。
・固定電話があると、勧誘の電話などもよくかかってくるので、携帯電話を使用している(30歳・女性)
・以前は固定電話を置いていたが、勧誘や営業の電話が多く迷惑していたので設置をやめた。家族・知人には携帯電話の番号を教えてあるので、それで十分(35歳・女性)
・仕事で家にほとんどいないし、携帯があれば不便はないので、固定電話の必要性を感じない(43歳・女性)

いかがでしょうか。筆者も実は家には固定電話はあたりまえに置くもの、学校の連絡網に携帯電話を書くのは気が引けると考えていました。でも蓋をあけてみれば、学校の連絡網には、日常的に連絡がつく携帯電話の番号を書く人が増えていますし、学校からの緊急連絡はメールになっています。母親同士はLINEでやりとりをすればすみます。勧誘やセールスの電話がかかってくることはありますが、公的書類なども携帯電話を書いても問題はありません。固定電話を持たないことのデメリットは、以前に比べれば少なくなっているような気がします。

今回みてきた必要派、不要派、どちらの主張も頷けるものばかり。居住形態や生活スタイル、行動パターンにより、固定電話があったほうが都合がいいという人もいれば、携帯電話があれば固定電話は必要がないという人もいます。どちらがいいということはなく、自分や家族の住居、生活に合ったスタイルを選ぶのが正解といえるでしょう。これからの時代、あなたの家ではどちらを選択しますか?

●調査概要
[固定電話の使用に関する調査]より
・調査期間:2016年3月28日~2016年3月29日
・調査方法:インターネット調査(ネオマーケティング)
・対象:全国に居住する20代・30代・40代・50代以上の男女
・有効回答数:300名(男性130名、女性170名)

荒川文乃

最終更新:6月2日(木)10時38分

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