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山口の西京銀行、来月那覇に事務所 融資行わず「国際物流と外国客」狙う

沖縄タイムス 5月31日(火)6時50分配信

 山口県周南市に本店を置く西京銀行(平岡英雄頭取)の沖縄事務所が、6月13日に那覇市久茂地2丁目の昭英ビルで開業する。事務所には2人を配置し、事務所長は支店長経験者が務める。個人・法人融資や預金などの銀行業務は行わないとし、取引先企業のアジアへの販路拡大を支援する。同行常務取締役の松岡健氏は「(沖縄県内向けの)預金、融資は現時点で明確にない。マッチングや生産・物流施設の建設などで、(地元の)融資掘り起こしを狙う」と意気込みを語った。(政経部・村井規儀)
 融資に関して松岡常務は、人口増加や公共事業、インバウンド(訪日外国客)を中心に好調を維持する沖縄経済は魅力的だとしつつも、融資が銀行収益の柱だけに慎重に取り組む。「私たちは沖縄を知らないし、沖縄県民も西京銀行を知らない。この状態で融資は到底できない」と述べ、将来へ含みを持たせた。
 沖縄進出は「国際物流特区と観光への参入が目的」と松岡常務。昨年11月に沖縄県との共催で山口県内で開いた「沖縄県ビジネス環境紹介セミナー」には定員を超える地元参加があり、海外進出のニーズの高さを再確認した。その場で加工業者を中心に生産・物流施設建設が話題に上がった。那覇空港のハブ機能も魅力的に映り、拠点としての沖縄事務所が具体化した。
 また、沖縄県内で急増する外国人観光客を見込んだ動きもある。外国観光客にとって沖縄は日本の一つであり、沖縄オリジナルだけを求めていないと指摘。「日本酒やフグなど山口県の特産品が、沖縄県内で需要があっても不思議ではない」と、インバウンド向けの宿泊施設や飲食店への売り込みを検討する。
 松岡常務は沖縄事務所の費用対効果は難しいとしつつも「山口県が企画するマッチングを含め、県内でのアピールは十分」と相応のPR効果に期待する。
 沖縄事務所は同行本店で地方創生に取り組む地域連携部の所属となり、当面は情報収集に集中する。「3カ月から半年後に、より具体的な方針を示したい」との考えを示した。

最終更新:5月31日(火)22時46分

沖縄タイムス