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雨の中 強まるやるせなさ【米軍属事件取材ノート】

沖縄タイムス 5月31日(火)11時30分配信

 米軍属逮捕後、本島南部の容疑者宅を張り込んだ。古い住宅街だが、注視したその家はリフォームされたばかりに見え、こぎれいだった。
 大雨でずぶぬれになりながら、何とも言えないつらい気持ちになった。
 事件発生後に被害者、容疑者宅に出向くのは、いつも心が重い。「こんな事件、なんで起こったんだ」と思う。駆け出しのころ、被害者の家族から「あなたの仕事も分かるけど、私たちの気持ちも分かってほしい」と投げ掛けられた。容疑者の家族は何を思うのか。今回、容疑者宅の扉が開いたら、記者にどのような言葉が掛けられただろうか。
 凶悪な事件の詳細を紙面で伝えたいと思う。一方で、思いがけず事件に巻き込まれた人たちの気持ちを考えると、やるせなさがつのる。うつむきながら雨に打たれた。(南部報道部・天久仁)

最終更新:6月9日(木)18時58分

沖縄タイムス