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【ブラジル】奴隷的条件下の労働者20人 パラナ州内の農場で保護

サンパウロ新聞 5月31日(火)5時19分配信

 連邦検察庁(MPF)と労働検察局(MPT)、雇用労働省(MTE)により構成された特別移動監査グループ(GEFM)は12日、パラナ州カスカベル市から50キロ地点のグアラニアスー市で強制捜査を行い、同地の農場で奴隷的な労働条件下に置かれていた1人の未成年を含む20人の労働者を解放した。地元メディアが報じている。

 これを受けて警察の捜査が始まり、事件はカスカベル市のMPFと連邦警察が担当する事になった。この農場の所有者と労働者仲介の責任者は、人を奴隷に類似した条件下に置いた罪と、労働手帳への雇用契約記入省略の罪の容疑で拘束された。被害者たちは同市内のホテルで保護されている。

 同農場の牧草地の草刈りと清掃作業を担当していた労働者たちは、材木に黒いビニールシートを掛けただけの掘立小屋で、非常に環境の悪い状況下にいたところを発見された。ベットは木の枝で作られており、マットは汚れ、破れていた。

 この小屋は農場の本部から30分離れた、4輪駆動車でしか行けない場所にあったという。労働者たちは外出を禁じられてはいなかったというが、雇用者から移動手段が提供されていなかったため、移動する事はほぼ不可能だったと見られる。

 いずれの労働者も労働手帳登録されておらず、最低限の衛生設備へのアクセスもなかったという。トイレは、草むらで済ませなければならなかった。食料品の保存も非衛生的な方法で行われており、飲料水や食事に使う水、また衛生面での水は、農場の本部近くを流れる小川の水を使用していたという。

 過去5年間にMPFは、奴隷労働に関連した行為を捜査するため、3812件の裁判外手続きを開始している。刑事訴訟は880件に上り、2993件の捜査が開始されている。

 2014年から15年にかけて、MPFはMTEの特別移動監査グループと共に19件の強制捜査に参加しているといい、証拠の信ぴょう性の向上と、発見した労働者の雇用関係を正式に行い、奴隷状況からの解放を目的としている。過去2年間に、1877人の労働者が救出されているという。

サンパウロ新聞

最終更新:5月31日(火)5時19分

サンパウロ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

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昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。