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鉄鋼連盟会長に進藤・新日鉄住金社長。安全・防災、能力過剰問題など重点方針に

鉄鋼新聞 5月31日(火)6時0分配信

 日本鉄鋼連盟は30日、東京・茅場町の鉄鋼会館で定時総会を開催した。任期満了に伴う役員改選を行い、新会長に進藤孝生・新日鉄住金社長を選任した。進藤氏は第18代会長。柿木前会長は副会長に就いた。総会終了後に記者会見した進藤新会長は、鉄連会長として(1)安全・防災の徹底(2)中国鉄鋼業の構造調整への協力(3)税制・エネルギー・地球環境問題に関する施策提言―の3点に重点的に取り組んでいく考えを示した。

 進藤会長は、過剰生産能力問題について「市場原理が働くことが重要。G7首脳宣言などに盛り込まれたことには敬意を表したい」と述べ、政府間の取り組みへの期待を強調した。日本鉄鋼業の構造調整の歴史にも振れ、「我々の経験を中国に伝えていくことが重要」と述べ、鉄鋼連盟として中国鉄鋼業に協力していく考えを示した。
 今後の鉄鋼需要について「ほぼ1億400万トンをベースに推移するのではないか。その上で1億500万トンを期待したい」と述べた。
 足元の鋼材市況について「海外市況については去年の12月が最も厳しかった。(年明け以降の上昇は)中国鉄鋼メーカーの政策が変わったことが大きいと思うが、需要が増えたわけではない」とし、当面は上がったり下がったりする展開が続くとの見方を示した。また今年度の需要動向については「下期には一定の回復が見込める」と述べた。
 柿木前会長は記者会見の冒頭に、会長を務めた1年2カ月について「この1年間は激動の時代だった。会見のたびに数字を下方修正するということもあった。できれば、この先明るい展望が開けることを期待したい」と話した。
 日本鉄鋼連盟の会長・副会長体制は次の通り。
 【会長】進藤孝生(新日鉄住金社長)
 【副会長】▽柿木厚司(JFEスチール社長)▽川崎博也(神戸製鋼所会長兼社長)▽戸出巌(メタルワン社長兼CEO)▽松浦康夫(伊藤忠丸紅鉄鋼社長)

最終更新:5月31日(火)6時0分

鉄鋼新聞

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