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清原が受けた判決と、薬物依存との長い戦い 専門家はどう見たか

BuzzFeed Japan 5月31日(火)18時35分配信

覚せい剤取締法違反の罪に問われた清原和博被告人(48)に対し、東京地裁(吉戒純一裁判官)は5月30日、懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を下した。弁護側が求めていた保護観察(国による指導・支援の制度)は付けられなかった。判決の理由と被告人の今後について、専門家に聞いた。【BuzzFeed Japan / 渡辺一樹】

容疑は。

清原被告人は、次の3つの罪に問われていた。

1. 知人から覚せい剤1.2グラムを8万円で譲り受けたこと(2015年9月)
2. 覚せい剤を使ったこと(2016年2月)
3. 自宅に覚せい剤0.2グラムを持っていたこと(2016年2月)

これらは、いずれも覚醒剤取締法違反で、1.は譲り受け、2.は使用、3.は所持にあたる。

争点は?

清原被告人は裁判冒頭で、これらの起訴事実を認めた。そのため、裁判の争点は、薬物から立ち直れる可能性がどれほどあるか、という点になった。

検察側は、「覚せい剤が生活の一部になっていた。再犯の可能性は高い」と主張した。

対する弁護側は「再犯の可能性はない」と反論。清原さんの友人で、元プロ野球選手・野球解説者の佐々木主浩さんが出廷し、「2回目はないと信じています」と述べた。

「深刻な依存」「強い常習性」

裁判官は、どう判断したのか。

判決は次のような点を挙げ、清原被告人の覚せい剤への依存が「顕著かつ深刻」で、「常習性も強い」とした。

・覚せい剤の量が「少量とは言えない」こと。
・自宅に複数の注射器があったこと。
・清原被告人の両腕に、数カ所の注射痕があったこと。
・2008年の引退後、覚せい剤に手を出していたこと。
・医療機関を受診したが、覚せい剤から離れられなかったこと。
・2014年以降、繰り返し使っていたこと。

「犯情は悪質」

清原被告人は裁判で、次のようなことが原因で覚せい剤を使うようになったと訴え、事情を酌んでもらいたいと主張していた。

・引退後、目標を失い、「心の隙間を埋めるため」に手を出した。
・仕事の減少や、妻子と別れた孤独を感じた時に、覚せい剤を使っていた。

しかし、裁判所は、覚せい剤は本人だけでなく社会全体にも害悪なので、こうした動機や経緯を酌むことはできず、「犯情は悪質」だと判断した。

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最終更新:5月31日(火)18時53分

BuzzFeed Japan