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警察放水銃で農民が意識不明になって200日…何も対応しない警察・検察

ハンギョレ新聞 5月31日(火)23時56分配信

市民団体「放水の責任者が分からない」  家族は第20代国会に最後の望み

 「国家の公権力によって倒れた農民のペク・ナムギさんは、いまだに生死の狭間を彷徨っています。季節が変り、新しい年を迎えましたが、倒れた国民がいるだけで、殺人的な暴力を加えた加害者の姿は見えてきません」

 30日午後、ソウル市鍾路(チョンノ)区庁入口前の交差点。真昼の日差しが照らすなか、カトリック人権委員会のイ・ホジュン常任理事が声を高めた。警察が撃った放水銃に農民のペク・ナムギさんが倒れてから200日目を翌日に控えたこの日、人権市民社会団体の関係者は記者会見を開き、国家暴力について誰も謝罪せず、責任も取らず、処罰もされていない現実を批判した。彼らが会見を開いたのは、昨年11月14日の民衆総決起大会当時、ペクさんが倒れた場所だった。ペク・ナムギ対策委員会のチェ・ソクファン事務局長は「200日という時間が流れたが、真相究明のための警察と検察の調査(結果)や再発防止のための対策などは(出ておらず)、すべてが昨年11月14日のこの場に止まっている」と指摘した。

 警察は、昨年の事件発生当日に「不当な公権力の行使があったかどうか調査する」として、独自の真相調査団を設けた。しかし、検察の捜査に影響を及ぼしかねないとの理由で、独自の調査では中断された状態だ。

 検察の調査にもあまり進展が見られない状態だ。ペクさんの長女のトラジさんやキム・ヨンホ全国農民会総連盟議長などが、事件発生直後、ソウル中央地検にカン・シンミョン警察庁長をはじめとする警察関係者6人を殺人未遂や警察官職務執行法の違反などの容疑で告発してから、昨年12月に1回目の告発人に対する調査を行っただけだ。ペク・トラジさんはハンギョレとの電話インタビューで「不当なことを告発すれば、妥当な手順に基づいて捜査と処罰が行われるのが当然の常識だ。ところが、(検察が)仕事をしていないというではないか。歯がゆさを通り越し、こんなことがあってもいいのかと思えるほどだ」と語った。

 ペク・ナムギさんは現在、大脳の半分以上と脳根が損傷し、意識を回復するのは難しい状態だ。ペクさんの家族にとっては、この日に開院した第20代国会が最後の希望だ。共に民主党と国民の党、正義党など野党3党が、最近、警察の過剰な放水銃の使用に関する問題を取り上げるために、特別検事制度の導入と聴聞会の開催を協議しているからだ。オランダに滞在しているペクさんの娘、ペク・ミンジュファ(民主化)さんは、このニュースを聞いて最近、自分のフェースブックに「父が少しでも長く、しっかり頑張ってくれることを祈る。ぜひ(父にも特検と聴聞会を)見守ってもらいたい」というメッセージを残した。

コ・ハンソル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:5月31日(火)23時56分

ハンギョレ新聞

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。