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「小松の石文化」英作家が視察 日本遺産認定後初めて

北國新聞社 5月31日(火)3時10分配信

 世界で活動する英国在住の女性アーティスト、ジュリー・ブルックさんが30日、創作に生かせるかどうかを探るため、小松市滝ケ原町の石切り場を訪れた。石切り場は日本遺産に認定された「小松の石文化」の構成資源の一つで、認定後に海外の芸術家が訪れるのは初めてとなる。ブルックさんは市内での創作活動に意欲を示しており、市は小松の石を題材にした芸術活動が広がることを期待している。

 ブルックさんは、石を用いて巨大で彫刻のような作品を手掛ける。自然景観を生かした作風が特徴で、アフリカ大陸の砂漠では小さな石をいくつも積み上げた造形物を制作した。昨年、日本と英国の文化交流を支援する大和日英基金アートプライズを受賞した。

 ブルックさんは30日、滝ケ原町の石切り場で、石材業「荒谷商店」の店主荒谷薫さんから、滝ケ原石の特徴や石の切り出し方などを聞き取った。ブルックさんは「こんなにきれいな石は珍しい。自然に囲まれた滝ケ原は大きな可能性があり、創作活動するのに値する場所だ」と語った。

 市は、石切り場やアーチ型石橋群など石の文化や資源が集中する滝ケ原町をはじめ、市内に点在する石切り場や石蔵などを活用し、市内全体を「ストーン・ミュージアム」に位置付けて世界に発信する方針だ。

 市の担当者は「小松の石に注目してもらえるのはありがたい。海外から多くのアーティストが小松を訪れ、創作したり、作品展を開いたりしてほしい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5月31日(火)3時10分

北國新聞社