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那覇市の泊魚市場、糸満に移転 2020年にも完成

沖縄タイムス 6月1日(水)5時5分配信

 沖縄県漁業協同組合連合会(県漁連、上原亀一会長)は31日、那覇市の泊魚市場の競り機能を糸満漁港に移転する方針を固めた。県が2019年度に同市場の新施設を建設する計画を踏まえ、本年度から糸満漁港での付帯施設の整備を始める。同市場を開設・運営する泊市場有限責任事業組合(LLP)の7割を出資する県漁連の賛同で、長期間滞っていた移転計画が本格的に動きだす見通しとなった。
 同日の県漁連の理事会で確認。21日に開く総会の事業計画に盛り込み、承認を経て組織決定する。
 県は昨年度で移転先の新施設の基本設計をまとめており、20年ごろの完成、利用開始を目指している。
 県漁連や各漁協の幹部らによると県水産課は昨年度で基本設計の策定を終えており、移転を話し合う作業部会で図面を提示している。新施設には水揚げした魚の鮮度を保つ冷蔵保存庫や、高度な衛生管理が可能な密閉型の競り市場などを整備。施設面積は約4500平方メートルで泊魚市場施設の2倍になる。
 県は各漁協のニーズ調査や新市場を建てる手続きなどをして、17年度に施設の細部を詰める実施設計に着手。19年度までに着工、20年ごろの完成を見込んでいる。建設先となる漁港岸壁一帯の地質調査で液状化などの恐れがあると判断した場合、地盤強化の工事が必要となり工期が遅れる可能性もある。
 県漁連は昨年9月、糸満漁港移転の影響を調査する専門職員を配置し、移転の可否を探っていた。(南部報道部・堀川幸太郎、政経部・照屋剛志)

 <ことば>泊魚市場 競りを開く荷さばき所は1980年に運用開始。老朽化や衛生環境の面から改善が必要として糸満漁港敷地への移転計画が持ち上がっていた。県は2014年度に移転施設の基本設計に着手。県や県漁連、市場に関わる仲買業者らや市町村で構成する作業部会を発足させ、協議してきた。

最終更新:6月1日(水)11時32分

沖縄タイムス