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明日開幕!「空のF1」に新兵器で挑む“侍パイロット”室屋の決意とは?

THE PAGE 6月3日(金)7時0分配信

 最高速度が時速370キロを越えるため「空のF1」とも呼ばれる世界最速の3次元モーターレース、レッドブル・エアレースの第3戦、千葉大会が、4、5日の2日間、千葉の幕張海浜公園の特別コースで開催される。日本人パイロットとして、ただ一人シリーズにフル参戦しているのが、室屋義秀(43)だ。

 日本初開催となった昨年の千葉大会、室屋はオーバーGの失格で8位に終わった。レッドブル・エアレースではパイロットの安全性に配慮して、速度制限とGフォース制限が設定されていて、その数値をオーバーすると減点もしくは失格となる。2016年シーズンは、すでにアブダビ大会、シュピールベルク大会と2戦が終わっているが、室屋はいずれもオーバーGの失格で表彰台に立てていない。

「エアレースは究極の人生ゲーム」
 独特の哲学で、日本開催2度目のリベンジレースに挑む室屋にベース基地で直前の決意を聞いた。

ーーいよいよ2度目の日本での千葉大会が迫りました。初開催となった昨年はラウンドオブ8(準々決勝)で悔しい失格。リベンジの思いや優勝への思いがあるのでは?と想像しますが、その発言はしていません(笑)。

「勝つか、負けるかは、相対的なものです。他の人がリスキーなフライトをして特別なタイムを出す可能性もあります。今後6戦ある長いレースを考えれば、ここでリスクを犯して、失格になることはできません。目標は年間チャンピオンですから、どう転んでもファイナル4に進むようにしておくべきなのです。我々は、1番になるポテンシャルは作ってあります。その力を出せば一番になるかもしれないし、ときどきは4位もあるかもしれませんが、表彰台にあがることができれば、1位、2位、3位には、大差はないんです」

 レッドブル・エアレースは14機が参戦、1機ずつ、高さ 25m の空気で膨らませたパイロン(エアゲート)で構成される低空の約5キロから6キロの空中コースを、決められた旋回方法を守りながら周回して、その飛行タイムを競うもの。速度オーバーやパイロン通過位置や、水平飛行などができていなければペナルティがある。予選では2度フライして、好タイムの順に本戦の組み合わせが決められ、本戦では「ラウンド・オブ14」「ラウンド・オブ8」「ファイナル 4」と進む1対1の勝ち抜き戦で優勝を争う。

ーーしかし地元日本です。リスキーに攻める一人が室屋さんでは?

「それはありません。日本であろうとどこであろうと、長いシーズンの中で、常にコンスタントに結果を残すことが大事なんです。日本のファンの方は、“行ってくれえ!”となるでしょうが、それは結果としていいことではないです。我々がやれる中でベストを出すことなんです」

ーーこの2戦は、オーバーGで連続失格となっています。Gの計測が厳格となり測定機器が変わり、しかもそれが実は壊れていたり、トラブルに襲われた中でのオーバーG(10以上)だったらしいですね。高いGがかかると、失神などにも襲われる危険もあるレースです。

「それがわかったうえで、テストのつもりで、めいっぱい行ってみた結果ですが、正直言ってレースにはなっていませんでした。でも、終わったことを今考えて仕方ありません。あと6戦あります、十分に年間チャンピオンを狙えるポイント圏内にはあります。そんなにはトップと離れてはいません」

 年間7か国で8大会が開催され、総合得点でシリーズチャンピオンを争う。現在トップのマティアス・ドルダラー(ドイツ)が27点で室屋は11位の3点。優勝すれば15点、2位で12点、3位で9点が稼げるため、2大会連続で表彰台の上位を確保すれば、ワールドチャンピオン圏内に入ることも可能なのだ。ちなみに今季も10月のインディアナポリス、ラスベガスの米国での2大会がシリーズ最終戦となる。
   

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最終更新:6月3日(金)7時45分

THE PAGE

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。