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【教えて!親野先生】我が子の友達関係が心配…この子が友達で大丈夫?

ベネッセ 教育情報サイト 6月1日(水)14時0分配信

教育評論家の親野智可等先生が、保護者からの質問にお答えします。

【質問】
クラス替えで新たに友達ができたのはいいのですが、その子の服装や持ち物が親の目から見ると今までの友達と少し違うと言いますか……。その子の影響で娘の持ち物もけばけばしい感じになってきて心配です。何と言って注意すればいいでしょうか?

相談者・さくさくら さん (中学2年生 女子)

【親野先生のアドバイス】
さくさくらさん、拝読しました。

我が子の友達がどんな子なのか? これは親として最も心配なことの一つですね。親の眼鏡にかなう子と友達になってほしいと、親なら誰でも思うはずです。

それで、この気持ちをストレートに出して、子どもの友達を否定するような話し方をしてしまう親がいます。

「あんな子と付き合って大丈夫?」
「あんな変な子と付き合っているとあなたまで変になっちゃうよ」
「もっとまともな子はいないの? 友達は慎重に選ばなきゃダメよ」
「あの子と友達になってから、あなたまでおかしくなってきたね」

こういった言い方をすると、子どもから猛反発を食らうことになります。それは、第二次反抗期ともいわれる思春期のこの時期に特有の心理状態によるものです。

この時期、子どもは大人に反抗しながら自我を確立していきます。しかし、子どもにとって大人は大きな壁であり、単独では不安であり心もとないので、共同で戦える仲間、つまり友達を必要とします。

「うちの親ときたら、どうしようもないよ。昨日も……」「ある、ある。うちの親も、マジうざいよ……」などと、ストレスを発散し合ったりお互いの状況を確認し合ったりしているのです。

友達は同じ価値観で共に戦う戦友であり、自分の一部のような存在ですらあります。ですから、親に友達を否定されるのは自分を否定されることと同じなのです。親としては、このような心理を理解している必要があります。

この時期に親が心がけるべきことは、細かいことでいちいち叱って子どものストレスを倍増させることではなく、家庭を子どもにとって居心地のよい場所にすることです。

居心地の悪い家庭だと、子どもはできるだけ家にいる時間を減らそうとします。中には夜になっても家に帰りたがらない子もいます。帰ればガミガミ言われるからです。その場合、同じように帰りたくない友達と夜の居場所を探すことになります。居心地のよい家庭、ゆったりリラックスできる家庭なら、子どもは必ずそこに帰ってきます。

では、どうしたら居心地のよい家庭にすることができるのでしょうか?
まずは、細かいことでガミガミ叱るのをやめることです。

もちろん、人として許されないこと、他人に大きな迷惑をかけること、危険なこと、などについては、ダメなものはダメとはっきり言わなければなりません。でも、大抵のことは目をつむってあげてください。特に生活習慣的なことは、この時期に口うるさく言ってもムダです。子どもがやってくれないことは、親がやってあげればそれでいいです。文句や小言は言わずに、気持ちよくやってあげてください。大人になれば自分でやるようになりますから大丈夫です。

そして、常に、子どもの話は共感的に聞くようにしましょう。結局はノーと言わなければならないことでも、まずはたっぷり共感的に聞いてあげましょう。

そうすれば、子どもは「親は自分の気持ちをわかってくれる」と思えるようになり、大きな信頼を寄せるようになります。何か困ったことができた時にも、親に話しやすくなります。一方で親に反抗しつつも、その土台には大きな信頼がある状態です。

それに、日頃から親が共感的に子どもの話を聞いて子どもの気持ちをわかってあげていると、子どもも親の話を共感的に聞いて親の気持ちをわかってくれるようになります。親が、「心配だから○時までに帰ってきてね」「こういうことはしないでね」「これこれは守ってね」と言った時も、耳を傾けてくれるようになります。

反対に、日頃から親が子どもの話を否定ばかりしていたらどうでしょう?
当然、子どもも親の話を否定するようになります。

ということで、居心地のよい家庭、これが大事です。第二次反抗期・思春期の子どもにとって、これは本当に大事です。ところが、その反対になっている家庭が多いので心配です。

親が「子どもを自立させなければ」「もっとしっかりさせなければ」「だらしがないのを直さなければ」「今のうちにしつけなければ」という思いが強い場合、そうなりがちですから気を付けてください。

私ができる範囲で、精いっぱい提案させていただきました。
少しでもご参考になれば幸いです。
皆さんに幸多かれとお祈り申し上げます。

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:6月1日(水)14時9分

ベネッセ 教育情報サイト